ビットコインは信用できない!?では、1万円札は信用できるのか?

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ビットコインに関して、ネットニュース、テレビなどで取り上げられることが多くなってきました。様々なところで仮想通貨の話題が出ているように感じます。その中で、以下のような言葉をよく耳にします。

「ビットコインは実体がないから信用できない」

これを聞いて、感じるのは実体(硬貨、お札など)があれば信用出来るのだろうかということです。

例えば、ビットコインというような実態のあるコインが流通していれば、信用に値するのか?ということです。

そこで、現在日本で流通しているお金は信用できるのかということを「価値」というアプローチで考えていきたいと思います。

現在、日本国内に流通しているお金は、1円硬貨、5円硬貨、10円、50円、100円、500円、千円札、五千円札、一万円札です。

下記、素材コストを1キロ単位で算出しました。先物、買取などの相場情報を参考に価格算出しています。価格自体はおおよそになっていることをご理解ください。

アルミニウム:230円
銅:800円
亜鉛:400円
すず:2,500円
ニッケル:1,300円
※各1キロ単位の相場価格

各貨幣の素材割合や重さなどは造幣局のサイトを参考にしました。
参考:http://www.mint.go.jp/operations/production/operations_coin_presently-minted.html

■1円
素材:アルミニウム
品位:純アルミニウム
量目:1グラム
原材料費:0.2円

■5円
素材:黄銅
品位(千分中):銅600~700、亜鉛300~400
量目:3.75グラム
原材料費:2.5円

■10円
素材:青銅
品位(千分中):銅950、亜鉛30~40、すず10~20
量目:4.5グラム
原材料費:3.7円

■50円
素材:白銅
品位(千分中):銅750、ニッケル250
量目:4グラム
原材料費:3.7円

■100円
素材:白銅
品位(千分中):銅750、ニッケル250
量目:4.8グラム
原材料費:4.4円

■500円
素材:ニッケル黄銅
品位(千分中):銅720、亜鉛200、ニッケル80
量目:7グラム
原材料費:5.32円

これに、貨幣作成技術(型取、穴をあける、印字する、確認する)、設備投資の減価償却費、人権費、開発研究費など追加したとしても、1円や5円を除いてその通貨の価値を超えることは無いでしょう。

詳しいコストは不明なので、推測となります。また、お札も同じです。お札の原材料自体の価値はその紙幣の価値を大きく下回ります。

そもそも、価値とコストが同じなのであれば、現在の貨幣制度は崩壊しますし金本位制を再度導入すれば良いという考え方になってしまいます。

そして、こちらは造幣局のQAに書いてある文言の一つです。。

”Q:通常貨幣として金貨が発行されなくなったのはなぜですか?”
”A:金を価値の基準とする金本位制が廃止され、金本位制の下で発行されていた金貨を製造する必要がなくなったからです。

昭和6(1931)年以降、世界各国で金本位制がとられなくなると、日本でも昭和7(1932)年を最後に金貨の製造は行われなくなりました(記念貨幣を除きます)。

金本位制では、人々は、金貨に使用されている金の価値を信用して貨幣を使用していました。現在、私達は、貨幣の材料である金属の価値ではなく、発行者である政府を信用して貨幣を使用しています。
参考:http://www.mint.go.jp/faq_coin#faq2

上記の「発行者」というところが、ビットコインには存在しません。それでは、何を信用すれば良いのかというと、ビットコインの技術やルールそして仕組みです。

一つの事実が正しいことを証明出来ること
誰でも閲覧出来る履歴を残すことが出来ること
改竄や不正をすることが難しいこと
採掘ルールが決まってること
採掘量が決まっていること(2,100万BTC)

現在の経済は、日本銀行が市場操作を行うことが出来ます。金融緩和などを行うことでお金の価値や量をある程度操作出来る環境であるということです。その管理者を選び、一任(信用)するということです。ビットコイン(仮想通貨)の場合は、管理者がいません。管理者はネットワークとなります。

どちらが良いということはありません。管理者がいた方がうまく機能する場合もあると思いますし、そうでない場合もあります。ビットコインは、この管理者がいないという新しい通貨制度への挑戦だと思っています。

90万円を突破したビットコインは、どこまで価値が上がるのかとても楽しみです。