「仮想通貨はビジネスを行う上でメリットとなる手法」通販サイトOverstockの前会長がコメント

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「仮想通貨はビジネスを行う上でメリットとなる手法」通販サイトOverstockの前会長がコメント

通販サイトを運営するOverstock(オーバーストック)取締役会の前会長であるジョナサン・ジョンソン氏は、仮想通貨のメリットについて触れ、ブロックチェーン技術の可能性を指摘した。現在、仮想通貨は市場として確立した立ち位置ではなく、資金は常に流動している。しかし、ジョナサンは従来のクレジットカード決済よりも、仮想通貨を決済手段として利用するメリットがあるとしている。

仮想通貨はクレジットカードよりも優れた収益性

現在、Overstock.comの取締役会に参加しているジョナサン・ジョンソン氏は、仮想通貨とその基盤技術について、大手経済紙であるForbesに対して肯定的な感情を共有した。

ジョンソン氏によると、Overstock.comは総収入の約0.2%を仮想通貨から得ており、このパーセンテージは、週に$68,000(約746万円)から$120,000(約1317万円)程の利益となっていることを表している。

ジョンソン氏は、全体的な規模として仮想通貨市場は2018年の上半期に急速に減少しているにもかかわらず、利益として増加傾向であると指摘する。Overstockは、ビットコインを取り入れた世界でも最初の主要なオンライン小売業者として知られており、ジョンソン氏は頻繁に仮想通貨に対して親近感を表明している。しかし、市場が規制により是正されれば、今後経営収支としてプラスではなくマイナスと変化する可能性もある。

現在の所、仮想通貨の価値の変動性の高さというデメリットがあっても、ジョンソン氏は支払いの形態としての仮想通貨を完全に肯定し、支持している。Overstockでもそうだが、伝統的な支払い方法であるクレジットカードによる支払いはかなりのコストとなる。クレジットカードに対する手数料だけでなく、管理するための部署として40人ほどの雇用も必要となっているのだ。

しかし、仮想通貨においては、ブロックチェーンを使用することから記録するコストも必要なければ人材も必要ない。その為、ジョンソン氏は仮想通貨の使用を受け入れ、ビジネスとしてのコストを安価としていると述べている。

加えて、Overstockは仮想通貨を使用する際に、仮想通貨取引所であるCoinbaseを使用しており、手数料は非常に安価であり、詐欺の心配もない。その為、現金取引と同様の信用性が仮想通貨支払いにはあり、クレジットカードよりもコストとして優位性を持つと考えている。

仮想通貨には規制上の透明性が必要

ジョンソン氏は「規制に対して肯定的ではない」ことを認めている。実際に、アメリカのブロックチェーンをベースにした技術はそれほど規制されていない。しかし、ICOに対しては強く規制されている状況だ。

ジョンソン氏は、資金調達手段としてスタートアップであるICOの規制を鑑みた上で、アメリカ政府の仮想通貨に対する不明確な対応は、仮想通貨による資本形成の方法とブロックチェーンに基づく技術のさらなる発展を制限していると指摘した。もっとも、ICOの在り方としては、政府の介入や審査機関などが必要となるケースも認めている。

ICOに関しては、実際に詐欺などの犯罪が多発していることを踏まえても、仮想通貨の技術そのものを規制することについて、ジョンソン氏は強く反対していると言えるだろう。ジョンソン氏はOverstockで仮想通貨によるメリットを享受しており、今後市場がどのような変化をしても支払い手段としての優位性は変わらない。

米国証券取引委員会(SEC)は、ICOの問題に関してかなり積極的であり、ICOに関しては有価証券としてみなす見解を示している。今後は、SECも仮想通貨の知識と理解を深め、詐欺を未然に防ぐための努力を怠らないだろう。

仮想通貨のメリットは、クレジットカードなどの既存のシステムより、安価で会社の根幹にかかわるコストの削減などができる点にある。そして、ブロックチェーン技術の発展とICOの問題は、仮想通貨全ての問題として捉えるのではなく、政府としてそれぞれの手法を区別したうえで明確な方針を示すべきだろうと考える。

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参考
Bitcoinist