知らないとヤバイ?BitMEX(ビットメックス)使い方の注意点と手数料

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知らないとヤバイ?BitMEX(ビットメックス)の注意点と手数料について

ハイレバレッジ取引が可能な取引所、BitMEX(ビットメックス)では独特のルールがありますので、これらを理解した上で取引をしなければなりません。今回はBitMEXの注意点とファンディングコストというルールについて解説します。

BitMEX(ビットメックス)のレバレッジ、100倍の意味とは?

BitMEX(ビットメックス)の最大レバレッジは100倍です。しかしこれをフルレバレッジで活用する必要はありません。1BTCの証拠金分で100BTCを取引すると、相場が一時的に反対方向へ大きく動くとすぐにロスカットラインにかかってしまう可能性があります(1BTCが0BTCに…)。

BitMEXではポジションごとにレバレッジを設定する方法もありますので、最初から高いレバレッジで勝負することは避けましょう。また、レバレッジ100倍はビットコインだけ(BTC/USDペア)。他のアルトコインに関してはペアごとに決まっており、20倍~50倍の設定となっています。

BitMEXの通貨別レバレッジ
BitMEXの通貨別レバレッジ一覧
※XBT、ETHのみ無期限(FX)あり、その他のアルトコインは限月ありの先物取引です

BitMEX(ビットメックス)手数料について

BitMEX(ビットメックス)には複雑な手数料形態があります。

メイカー、テイカー手数料とは?

BitMEXで売買すると手数料が発生します。メイカー手数料とは、現在価格ではすぐに成立しない=指値注文でオーダーブック(売買板)に表示されます。

テイカー手数料は、今すぐ売買が成立するように注文する(成り行き注文)で、板上には乗りません。BitMEXではビットコインのメイカー手数料を「-0.025%」にし、テイカー手数料を「0.075%」にしています。

「なぜメイカー手数料がマイナスなのか?」というと、売買板にオーダーがあまり出ていない場合、思わぬ異常値で約定するなど、トレードのリスクが高まってしまいます。ですからトレーダーは板の薄い取引所は使いたくありません。トレードが活発になるようにオーダーブックを作ってくれるメイカーに手数料を払う。これは取引所にとっても顧客にとっても都合がいい仕組みです。

ただし、以下のような注意点があります。

①「オーダーが約定した時に手数料が発生する」ため、見せ板(約定させる気のない注文)を作っても意味がない

「指値注文を出しておくだけで0.025%儲かる」というのは約定までの相場変動を加味していないので必ずしもそうは言えないでしょう。

②テイカー手数料は他社よりも高い(0.075%)

トレンドが発生した時など、今の価格で買いたい場合は成行(テイカー)注文を入れることがあります。そのような場合は、大抵スキャルピングのような短期トレードなのですが、テイカー手数料は高いため、利益が圧縮されてしまいます。すぐに約定しない指値(メイカー)だと、チャンスの逃す場合があるので、短期トレーダーの方は注意が必要です。

③アルトコインのテイカーメイカー手数料が割高

アルトコインはビットコインの取引よりも板が薄いため、スプレッドも広く、コストが割高、短期トレードには向きません。

メイカー/テイカー手数料一覧(先物取引)
メイカー/テイカー手数料一覧(先物取引)

先物取引のアルトコインのメイカー、テイカー手数料はXBTと異なります。また、先物取引のXBTの場合、期限が来た時にポジションを持っていると決済手数料が別途徴収されます(0.0500%)

ファンディングコスト(資金調達手数料)とは?

これが一番重要なコストです。BitMEXの無期限取引(FX)には1日3回、資金調達時間というものがあります。これは8時間ごとに資金調達率を算出して「その時間にポジションを持っている人全員から手数料を調達・または配布する」というものです。

この仕組みは「現物とFXにおける価格の乖離を調整するため」とされており、ビットフライヤーFXの場合は、価格調整のためにSFDというシステムを導入しています。

関連:bitFlyer(ビットフライヤー)に導入されたSFD制度とは?問題点はある?実践後に本音で解説

BitMEXの資金調達手数料というものが、果たして良いかどうかはわかりませんが、日本時間の場合、5:00、13:00、21:00になると手数料が発生します。(手数料:-0.375%~0.375%で変動する)

■手数料が0.375%(プラス)の場合
買い(ロング)のポジションを持つユーザーが0.375%の手数料を支払う

■手数料-0.375%(マイナス)の場合
売り(ショート)のポジションを持つユーザーが0.375%の手数料を受け取る

これにより、顧客がポジションの入れ替えを行うため、現物価格との乖離を調整するという仕組みです。

資金調達手数料の実際の例

現在のBitMEXの「資金調達率」を確認します。これを見ると2時間後に資金調達手数料の配布、徴収時間が来ます。この時に、ロングポジションの人は0.0056%配布され、ショートポジションの人は0.00056%徴収されます。この時のチャートはどのような形状でしょうか?

BitMEX XBT/USDチャート 15分足とデプスチャート出典:BitMEX XBT/USDチャート 15分足とデプスチャート

1月2日現在、ビットコイン価格が上昇、それにより利益確定の売り、または逆張りの新規売りが増加、デプスチャートを見てもオレンジ色(売り指値注文)の方が多いことが分かります。資金調達手数料がある事により、売買板の偏りの是正も図られています。

ビットコイン(BTC)のリアルタイム価格チャートを確認

資金調達手数料のポイント

① レバレッジに関係なくポジションに対して手数料がかかるためハイレバではコスト大

② 有利なポジションの場合でも手数料を払いたくない

↑①②のケースではどちらも資金調達時間前にポジションを決済しようとします。

③ 手数料を貰いたい

↑③は資金調達時間前に手数料がもらえる新規ポジションを取ろうとする動きです。

このように資金調達時間の存在により、時間ごとに新規建てと決済が活発に行われます。

ちなみにBitMEXはカバーリスクを負わず、顧客同士のオーダーをマッチングするシステムです。新規と決済の注文が同時に来ると、取引所内でマリーすることが出来ます。このシステムにより顧客は1日3回、自分のポジションを見直し、建て直す可能性があります。

これにより人為的に相場が活性化する仕組みが作られています。資金調達手数料のしくみは取引所にとっては、価格調整と、取引高の向上が得られる、よく考えられたシステムではないでしょうか?

資金調達率とその履歴については下記のように一覧表と計算式が表示されています。

資金調達額 = ポジション価額 × 資金調達率

BitMEX 契約→過去のデータ→資金調達履歴
過去の調達履歴はこのように一覧になって公表されています。

手数料を理解することは重要

BitMEXでかかる手数料はかなり複雑になっています。「儲かったと思ったのに、それほど増えていない?」などと感じた人は、手数料や資金調達率について調べてみるといいでしょう。

また「手数料が取られるところはどこだろう、なぜだろう?」というBitMEXの運営サイドの視点で考えると、自分のトレーディングの大きな参考になります。

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