ダークウェブで人気の仮想通貨はビットコイン(BTC)・ライトコイン(LTC)・モネロ(Monero/XMR)

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闇市場で好んで取引される仮想通貨はビットコイン(BTC)・ライトコイン(LTC)・モネロ(Monero/XMR)も重宝

ダークウェブで好んで取引される仮想通貨は、第1位ビットコイン(BTC)に次いで第2位にライトコイン(LTC)、その他モネロ(Monero/XMR)が人気であることが調査結果で分かった。

調査したサイバーテロ・政治紛争の未来予測会社Recorded Futureは、150の代表的なダークウェブのメッセージボード、マーケット、不法サービスを解析した。調査目的は、ビットコイン(BTC)価格高騰とともに取引手数料が高くなったことに対応して、一部犯罪組織の中で代替仮想通貨つまりアルトコインを採用する規模がどの程度高まっているかを確かめることである。

東欧諸国はライトコイン(LTC)、英語圏ではモネロ(Monero/XMR)が台頭

Recorded Futureは第2、第3の仮想通貨の採用増の背景について、「2017年半ば以来、一般ユーザー、投機家、機関投資家の間でビットコイン(BTC)の人気が目覚ましく高まったため、ブロックチェーン・ネットワーク上に大きな付加がかかり、取引手数料が高騰する結果を招いたため、代替仮想通貨がもてはやされている」と説明している。

その結果、ライトコイン(LTC)が闇の市場を支配する第2のコインとして台頭し、調査対処になったプラットフォームの30%に実装されていたという。同社によれば、2016年中ごろから早くも「決済手段としてビットコイン(BTC)に不満が高まっていた」にもかかわらず、調査されたプラットフォームのすべてが、ビットコイン(BTC)決済システムを依然として採用している。

調査によると、ロシア人ら東欧諸国のプラットフォームはライトコイン(LTC)を好み、闇市場の35%にLTC決済システムを実装して、決済手段として第2の人気を博している。東欧ではダッシュ(DASH)が24%と第3、次いで15%のビットコインキャッシュ(BCH)、9%のイーサリアム(ETH)の順だった。

一方英語圏のプラットフォームでは、英語版のモネロ(Monero/XMR)を好むことが分かった。XMRを決済手段として実装したプラットフォームは15%で、第3位はライトコイン(LTC)が11%、次いでダッシュ(DASH)、イーサリアム(ETH)がそれぞれ9%の順だった。

プライバシー機能やワンタイムアドレスなどが闇市場で人気に

仮想通貨は、取引の受取人と取引金額の両面でプライバシーを守る機能が備わっており、闇市場は特にその点に注目する。ユーロポール(欧州刑事警察機構)が公開したサイバー犯罪に関する第4回報告書「2017 Internet Organised Crime Threat Assessment」(IOCTA=インターネット組織犯罪脅威評価)は、特に「ダークウェブ(闇のウェブ)」が闇市場で人気になっていると指摘している。

仮想通貨は、取引の受取人と取引金額の両方のプライバシー機能が備わっており、闇市場ではそれが特に注目されている。ユーロポールは、モネロ(Monero/XMR)が「追加担保とプライバシー機能」によって、犯罪者にとって好都合な仮想通貨の選択肢となっていると結論づけている。

例えばライトコイン(LTC)は、なぜ闇の市場でもてはやされるのか?LTCはBTCとほぼ同じ仕組みだが、取引承認のスピードが速く、トランザクションあたり約2分半と、ビットコイン(BTC)の4分の1であることで注目されているのだ。スピードは、犯罪者が追跡を逃れる最善の策である。

モネロ(Monero/XMR)もまた、取引速度が速い上に、リング署名というグループ公開鍵を束ねて利用するので追跡するのが難しく、安心して取引ができるシステムとされている。闇市場では、この機能を逆用して、犯罪の追跡を困難にしている。モネロ(Monero/XMR)のアドレスは、「閲覧用」と「送金用」の2つの秘密鍵を使い、取引ごとの使い捨てなので、「ワンタイムアドレス」と言って取引履歴が追跡されにくくなる。

(フリージャーナリスト、大手マスコミOB記者:長瀬雄壱)

参考:Bitcoin.com