取引ボリュームが減少するPoloniex、ステーブルコインを取引所エントリーポイントにする施策

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取引ボリュームが減少するPoloniex、ステーブルコインを取引所エントリーポイントにする施策

サークル(Circle)傘下の取引所のポロにエックス(Poloniex)は、取引ボリュームの減少によって難しい局面に当たっていると言えます。同社は8月、出来高の少なすぎる23のトレーディングペアを削除したことを発表しました。

これはトレーディングペアが多くなり、分散している出来高を減らし、取引所がメインで扱いたい取引ペアにユーザーを集中させるためでしょう。今回削除された取引ペアには、ライトコイン(LTC)/モネロ(XMR)、 ダッシュ(DASH)/XMR、 ジーキャッシュ (ZEC)/XMR、 シビック (CVC)/イーサリアム(ETH)などが含まれています。

取引ボリュームが減少するPoloniex

ブロックチェーンメディアのザ・ブロック(The Block)によると、Poloniexの取引ボリュームは、世界の取引ボリュームの1%程度になっていると指摘しています。比較してバイナンス(Binance)は世界の取引ボリュームの56%を占めています。

しかし、PoloniexはBinanceが開業する以前の2016年時点では、世界最大のアルトコイン取引所として知られていたので、大きくその地位を落としたと言わざるを得ないでしょう。同社は最近、バミューダ諸島に子会社を作り、米国ユーザーとそうでないユーザーのサービスの分離なども進めて、立て直しを図っています。

関連:仮想通貨取引所のPoloniexがオフショアオフィスの開設、グローバルサービスの分離へ

ステーブルコインを取引所のエントリーポイントにする施策

最近のPoloniexによる興味深い施策は、ステーブルコインの取引を強化している点です。ユーザーが銀行口座から法定通貨を入金した際に、自動的にその法定通貨はUSDコイン(USDC)に変換されます。同ステーブルコインについてはこちらのレポートが詳しいです。

Poloniex画面①
出典:Poloniex

USDCは、Poloniexの親会社であるCircleとコインベース(Coinbase)の2社がイニシアチブをとって立ち上げられたステーブルコインで、執筆時点でテザー(Tether)に次ぐ規模となっています。これらが作用して、現在、同取引所の主力ペアはUSDCが中心になっています。対して、ビットコインとの取引ボリュームは非常に小さくなっています。

PoloniexのBTC取引量
出典:Poloniex

Poloniexの施策がどのように機能するかはわかりませんが、これから多くの取引所が
銀行口座からの入金をステーブルコインにそのまま変換して、そのステーブルコインと暗号通貨のマーケットを作り始めるのではないかと予想されます。

その場合、これから起こることはビットコインのマーケットの出来高減少で、ユーザーはアルトコインを購入するためにビットコインを乗り物として購入することがなくなるはずです。これは市場環境の変化であり、今回取り上げたPoloniexや、同じくUSDCのステーブルコインイニシアチブに参加するCoinbaseが顕在化させるであろうトークン投資家にとっては重要なトピックです。

参考
Poloniex exchange removing 23 crypto trading pairs, citing ‘low volume’

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