仮想通貨の開発進捗はGithub(ギットハブ)のコミット数ではかれるのか?

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仮想通貨の開発進捗はGithub(ギットハブ)のコミット数ではかれるのか?

五月雨まくら(@samidare_makura)です。

プロジェクトの開発の進捗具合は、仮想通貨の価値をはかる1つの基準です。そしてそれを確かめる手段として真っ先に思い浮かぶのは、オープンソースコードのプラットフォームとして知られるGithub(ギットハブ)のコミット数(後述)を確認することだと思います。ただ本当にそれは正しい方法なのでしょうか?この記事で考察します。

Github(ギットハブ)のコミット数は何をあらわすか?

今年の初めには、仮想通貨全体の時価総額が8,200億ドルを上回る規模になりましたが、未だに仮想通貨の公正な価値をどのように判断するかは議論されています。ただ冒頭で述べたように、Github(ギットハブ)のコミット数から開発の進捗具合を確かめることはアプローチとして悪くありません。

コミット数というのはわかりやすくいえば、プロジェクトのソースコードが何回更新されたかを示しています。コミット数は

  • プロジェクトの期間
  • プロジェクトの開発者数
  • 修正や改善の頻度

の影響を受けます。例えばプロジェクトが長く続いていて、開発者の数が多く、修正や改善が頻繁に行われるほど、コミット数が多くなるため「プロジェクトの開発は活発である」ということもできるわけです。

Github(ギットハブ)のコミット数にはからくりがある?

Github(ギットハブ)のコミット数をそれぞれのプロジェクトごとに目視で確認することもできますが大変ですよね。そのためCryptoMisoなどのサイトを利用する方法が賢いです。これによってコミット数が多いプロジェクトを簡単に把握することができます。


出典:CryptoMiso

しかしGithub(ギットハブ)のコミット数にはからくりがあります。それは、ある通貨からフォークしたプロジェクトは、もともとの通貨が持っていたコミット数を継承するということです。

つまり100回コミットされている「通貨A」から「通貨X」がフォークして生まれると、「通貨X」は初めから100回コミットされていることになるのです。例えば今年の4月にMonero(モネロ)がハードフォークして4つの通貨が生まれましたが、それぞれの通貨のコミット数はMonero(モネロ)のコミット数を引き継いでおり、同じくらいの数値になっています。

ここまで述べてきた内容を踏まえると、Github(ギットハブ)のコミット数を仮想通貨の公正な価値をあらわす指標とすることは賢明ではないようです。

Github(ギットハブ)のコミット数に代わる選択肢とは?

Github(ギットハブ)のコミット数に代わって、仮想通貨プロジェクトの開発の進捗具合、ひいてはその通貨の価値を正しく測定する指標は他にはないのでしょうか?
その疑問に対する1つの答えとなるのがSantimentです。Santimentはコミット数だけではなく、プルリクエストのやりとりやコミットに対するコメントなど、より複合的な指数を考慮して30日間の開発アクティビティランキングを算出しています。


出典:Santiment

これが決定的な方法となるかといわれると即座に首肯することはできませんが、仮想通貨の時価総額やNVTなどの指標と並んで考慮する価値は十分にあるといえるでしょう。

五月雨(筆者)の結論と考察

Github(ギットハブ)のコミット数には、本文中で述べたようにからくりがあり、必ずしもプロジェクトの開発の進捗具合を確かめる手段として、優れているわけではありませんでした。これは意外に思った方も多いはずです。

しかし現状はSantimentやNVTについて言及したものの、決定的な尺度となるものは存在していません。そのため単一の指標のみを参考にするのではなく、いくつかの指標を総合的に判断することが良さそうです。ぜひ参考にしてみてください。

参考:Brave New Coin