仮想通貨におけるデジタル空間の分権化が持たらす社会的役割とは?

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仮想通貨におけるデジタル空間の分権化が持たらす社会的役割とは?

五月雨まくら(@samidare_makura)です。
一般的に、仮想通貨は特徴や技術、それから価格について、語られることが多いです。それはそれで面白いのですが、違った角度からの考察を行うことで新しい気づきを得ることができるかもしれません。この記事では、仮想通貨が持たらす影響について社会学的な見地から考察します。

空間(spaces)が習慣を作る

私たちは生活の中で、重要な役割を果たしている習慣があります。その習慣は、私たちの会話の内容や話し方、行動を制御します。ここで、空間(spaces)について考えてみましょう。

空間内で起こる全ての相互作用の文脈と規則は、私たちの習慣を制御しています。ちょっとわかりにくいかもしれませんので、具体例をあげてみます。

Aさんは友人の家にいる時は羽目を外しふざけていますが、ビジネスの会議に参加している時は、静かで理知的な会話を続けるでしょう。つまり空間とは、基本的な行動ルールを設定する、人工的に作成された文脈(コンテキスト)を意味しています。

デジタル空間の台頭により生じた影響

それでは、空間はどのように設計すれば良いのでしょうか。
ヒントとなるのは、例えば私たちが博物館や大聖堂にいる時、ディズニーランドやテスラの工場にいる時、私たちは物理的空間により文脈(コンテキスト)を与えられ、習慣が制御されるという事実です。これはデジタル空間においても明らかです。

Medium(ブログのウェブサービス)では、私たちの個人的な考えを共有できます。Instagramでは、重要な瞬間を共有できます。Twitterでは、創造性を発揮することができます。

上で挙げた例は、デジタル空間が当初のデザインには想定しなかった新しい役割と機能を持つことを示しています。それらは事前に予測することは非常に難しいです。TwitterもFacebookも当初はそのような考えに思い至ることはできなかったはずです。

これは同時に、デジタル空間が社会的責任を負う可能性があり、予測不可能性があることを意味しています。そして、中央集権型プラットフォームの共通の問題は、彼らが持たらすであろう影響に対処する準備ができていないことです。

中央集権型プラットフォームの課題

中央集権型プラットフォームは、より多くのバージョンを作成するのではなく、別のアプローチを行う必要があります。それは、プラットフォームの分散化です。もし、それが行われるとしたら、その世界では誰もが平等な権利と選択権を持つことができます。

分散型ネットワークのアーキテクチャは、特定の機関の規則に従うのではなく、人々がデジタル空間を制御するために行動を最適化します。中央集権型プラットフォームは、民間企業および公的機関です。彼らはさまざまなステークホルダーの意向により雁字搦めにされており、1つの事を解決するだけでも複雑な利益相反に巻き込まれてしまいます。そのため、プラットフォームの分権化は喫緊の課題と言えるでしょう。

分権化が持たらす社会的役割

人々は決定するためのツールを手に入れることで、特定の要因によって歪められていない自然な状態を取り戻すことができます。この新しいタイプの空間の中で、新たなコミュニティが生まれ、価値を創造して再配分する方法が生まれ、それが参加者間で共有されます。これが、分権化の最も重要な社会的役割であり、暗号技術の積み重ね以外の側面として、理解する必要があるという理由です。

参考:Cryptovest

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