シンガポール航空がブロックチェーンベースのデジタルウォレットKrisPayを開始!その使い方とは?

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シンガポール航空がブロックチェーンベースのデジタルウォレットKrisPayを開始!その使い方とは?

シンガポール航空(以下:SIA)がマイレージプログラムKrisFlyerの一環として、ブロックチェーンベースのデジタルウォレット「KrisPay」を世界で初めて導入した。同航空は「世界を代表するデジタル航空会社」になることを目指しており、その一環としてブロックチェーン技術を導入したもの。

ブロックチェーン技術と言えば、金融、供給チェーン、非集中型アプリケーションなどの分野で目覚ましく進化しているが、同航空は革新的なデジタル化政策の中で、二重発券や動かぬ証拠となる保守システムを開発して、新しいチケット予約システムの構築を目指している。

デジタルウォレットKrisPayで提携店舗から商品購入

KrisPayの開始を発表(2018年7月24日)したSIAスポークスマンは「ブロックチェーン技術は不変で確実なフレームワークであり、ロイヤルティプログラム(マイレージプログラム)でデジタルウォレットを提案するには最適である」と語った。

計画そのものは2018年2月に発表され、SIAのゴー・チューン・フォン(Goh Choon Phong)最高経営責任者(CEO)は当時、「デジタルウォレットは、SIAが最近公表したデジタル革命計画に沿ったもので、その計画の下で世界をリードするデジタル化航空会社を目指している」という。

KrisPayは、KrisFlyerマイレージプログラムに接続するデジタルウォレットである。ユーザーは、搭乗したマイレージをKrisPayマイルに変換し、シンガポール国内の提携加盟店で商品と交換することができる。KrisPayは、iOSあるいはAndroidベースのアプリであり、今後数カ月に18ヵ所の加盟店舗を増やし、機能を強化する予定である。加盟店はリテール業者はじめホテル、給油所、美容院など。

デジタルウォレットを利用するユーザーは、これら提携店舗で15KrisPayマイル(シンガポールドルで約0.1ドル相当、1シンガポールドル=約82円)の少額から商品を購入できる。KrisPayによる支払いは、一部または全額のいずれかの選択で行える。

AppleやGoogle Playストアからアプリを無料ダウロード

KrisPayの展開は、シンガポール航空とMicrosoftおよびKPMG Digital Villageとの協力で決まったもので、2月には実証実験に成功している。

このアプリは、iPhoneなど携帯電話からAppleやGoogle Playのストアで無料ダウンロードできる。ユーザーは簡単な操作でセットアップを完了すれば、手持ちのKrisFlyerマイルをKrisPayマイルに数秒で交換することができる。KrisPayマイルは、交換後6カ月間有効である。KrisPayメイドルで商品を購入するためには、KrisPayのQRコードをスキャンして、KrisPayマイルの支払額を入力すれば購入が完了する。

ゴー・チューン・フォンCEOは、デジタルウォレット開始発表の記者会見で、それが世界初の試みであると強調して次のように語っている。

「われわれはKrisPayの開始に興奮している。これはKrisFlyer会員がいつでも、指先を使うだけで手持ちマイルにデジタルでアクセスする最新の手法である。日常生活にマイレージを統合するデジタルウォレットを生み出すことによって、KrisFlyer会員は手持ちのマイレージを毎日の商品購入に即座に利用する新しい手段を手中にできる」

(フリージャーナリスト、大手マスコミOB記者:長瀬雄壱)

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参考
KrisPay詳細
ethnews
Singaporeair

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