アメリカのネバダ州にある大通りの「ラスベガス・ストリップ(ストリップ通りと呼ばれることもある)」にオープン予定のエンターテイメント施設「カインド・ヘブン(Kind Heaven)」は、ネム(NEM)をブロックチェーンのパートナーに選んだ。カインド・ヘブンは、ネム(NEM)のプラットフォームを使用したブロックチェーンテクノロジーとAsta社(ブロックチェーンソリューションの開発サポート)を公式開発パートナーとした。
ネム(NEM)ブロックチェーンとエンターテイメントとの相性
ネム(NEM)のブロックチェーンは、トランザクションスピードとスケーラビリティに優れており、エンターテイメント施設のカインド・ヘブン(Kind Heaven)のブロックチェーンテクノロジーを統合する計画のニーズを満たしている。
Astaは、オーストラリアと東南アジアでNEMブロックチェーンを使用したソリューションを展開しているブロックチェーン関連の開発会社だ。
カインド・ヘブンの開発を務めるImmersive Artistryのキャリー・グラナット(Cary Granat)CEOは、「カインド・ヘブンがブロックチェーンのパートナーを評価するとき、安全で合理的なユーザーエクスペリエンスを提供するため、最先端のプラットフォームが必要だと思いました。NEMは最先端で実績のあるシステムを提供してくれると確信しています」と述べた。
一方ネム(NEM)財団側は、「カインド・ヘブンがNEMプラットフォームを使用することを決定したことは、ブロックチェーンソリューションプロバイダーとして多才性を示しています。NEMのブロックチェーンソリューションのユースケースは、金融や銀行業務をはるかに超えており、カインド・ヘブンとのパートナーシップはこれを証明しています」とコメントし、このパートナーシップに期待が込められていることがうかがえる。
カインド・ヘブン(Kind Heaven)のコンセプト
カインド・ヘブン(Kind Heaven)は、最先端テクノロジーとハリウッドスタイルのストーリーテリング(ストーリーを伝える方法)を利用して、ラスベガスの観光名所であるLINQプロムナード(The LINQ Promenade)で音楽や食、ファッションなどを通じて東南アジアの文化体験を提供する。
※LINQプロムナード:リンクホテルとフラミンゴホテルの間に広がるエンタメ、ダイニングゾーン。400mほど続く遊歩道にレストランやショップなどが集まっている。
世界のグッズ市場は6,000億ドル(約68兆円)あり、デジタルグッズは増えてきている。デジタルグッズは、3,500万ドル(約39億円)から100億ドル(約1兆1,300億円)の市場に成長が見込まれている。カインド・ヘブンは、神話、文字、アイコン、地理をブロックチェーンテクノロジーでデジタルグッズ化することに重点を置く。これにより、デジタルグッズの取引市場が形成される。
分散型市場を創出するためにネム(NEM)を統合し、アジアのパートナーとの関係を形成、アジアのベンダーが北米で商品やサービスを共有することを可能にする。Kind Heavenのマーケットから入手可能な限定デジタルグッズのアーティストとのコラボレーションを行っていく予定。
ブロックチェーンが創るデジタル空間
デジタル上のモノは、ブロックチェーンテクノロジーにより、その存在を証明することができる。デジタル化されたグラフィックやアート、音楽、ファイル、動画など、それらは共有可能でオリジナルが不明確なインターネットにおいて、ブロックチェーンテクノロジーはデジタルを有限なものとすることが可能だ。
NEMのプラットフォームでは、ネームスペースとモザイクの仕組みにより、デジタル上のものとトークンを紐づけすることができ、プラットフォーム上でデジタル化されたモノのオリジナル性と有限性を保証することが可能。NEMのスピードとスケーラビリティは、ストレスなくブロックチェーンによって作られたデジタル空間を楽しませてくれるのではないだろうか。
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参考
・kind Heven
・Immersive Artistry