イーサリアム(ETH)価格ファンダメンタルズ分析、仮想通貨全体の行く末を考察

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イーサリアム(ETH)価格ファンダメンタルズ分析、仮想通貨全体の行く末を考察

どうも墨汁(@bokujyuumai)です。
ビットコインの高騰とともに、イーサリアムはフィアット建てで約65,000円を回復。電気代の高い日本では6万円代を死守したいところであるため国内でのマイナーの売り控えが考えられます。

本稿ではイーサリアム価格をいつもと違う分析を行いました。

ファンダメンタルズ分析

イーサリアム価格は順調に回復していたものの、ビットコイン価格が再度70万円代まで下落したことでついに失速し下落を開始しました。対してここ数日でビットコインの回復に伴いイーサリアム価格が釣られたこと、その他アルトコインも同様であったことからビットコイン価格と時価総額全体を中心に考察していきます。

仮想通貨全体の時価総額

時価総額全体を確認するときれいなソーサートップを形成したことにより、仮想通貨の主軸であるビットコインに引きづられる形になったことがわかります。29日のビットコインの回復に伴い、イーサリアムも同様に反発し、更にETH先物の巨大なショートポジションの利確があったことから私は時価総額全体を注視しています。

下記画像に示したように、年始の下落と4月の下落からサポートラインは25兆円であると考えられ、ソーサートップを形成した4-5月の相場からレジスタンスラインは50兆円であると考えられます。5月の下降トレンドを抜けきろうとする動きが緑の枠となり今後の展開として青い線のソーサーボトムの形成後のWボトムというシナリオが有力でしょう。

イーサリアム(ETH)価格ファンダメンタルズ分析、仮想通貨全体の行く末を考察
出典:Coinmarketcap

ビットコイン(BTC)のハッシュレート

上記シナリオを考えるにあたって重要な要素にビットコインのハッシュレートがあります。ビットコインのハッシュレートは現在3000万TH/sを推移しており、暴落を記録した1月から比較すると2倍以上に成長しています。

アルゴリズムが違いASICで掘られているので単純に比較はできませんが、イーサリアムは270TH/sなので11,100倍以上となります。単純にビットコインASICのAntminer S9 で計算すると1台につき13TH/sなので約11.5万台のASICが年始から投入されていることになります。

イーサリアム(ETH)価格ファンダメンタルズ分析、仮想通貨全体の行く末を考察

マイニング収益とビットコイン価格

年始から価格が3分の1になってるにもかかわらずハッシュレートは2倍になっているのは世界中の企業や投資家達がビットコイン価格が将来的に上がることを予期し投資しているということになるでしょう。

現在のBitmainのバッチでは価格が大幅に値下がりしており、電源込で8万円前後で購入することができます。これをロット数による割引や送料を考慮せずに計算すると単純計算で92億円ものASICが投入されていることになります。
*昔は15万円または30~40万円で転売されていた

イーサリアム(ETH)価格ファンダメンタルズ分析、仮想通貨全体の行く末を考察

ビットコインやイーサリアムなどの巨額の資金が投入されているブロックチェーンネットワークのマイナーは、他のネットワークと比較してより自身の投資を破壊することはなく、51%攻撃やセルフィッシュマイニングを利用した攻撃を行うことなくネットワークを誠実に保つインセンティブがあるため大幅な値崩れはすることは考えにくいです。これらのことから新規にビットコインを得られるマイナーが価格を誠実に保つことを考慮すると上記で説明したサポートラインに信憑性がでてくるでしょう。

結論と考察

仮想通貨の全体を牽引する基軸通貨のビットコインとイーサリアムはPoWにおけるエコシステム構成の経済圏を構築しており、これは仮想通貨全体をファンダメンタルズ分析するのに大きな要因となると私は考えています。マウントゴックスが売却益を発表した3月からすでに6万BTCを売却したにもかかわらず、残り12万BTCもの現物を保持しているため可能性としては未だに25兆円まで下落する可能性はあるでしょう

マウントゴックス破産管財人の小林氏は「市場に影響を与えない売却方法で取引所に協力してもらっている」と述べていますが、所構わずbitFlyerやその他海外取引所に送金しているところを見ると下落の主因は小林氏の売りであると見て間違えないでしょう。

マウントゴックスの民事再生が行われるようなので残りの12万BTCも小林氏は売却すると見られますが、むしろ現時点でビットコインを欲するユーザーの手に渡ると考えれば仮想通貨を長期的に見た場合にはいいことです。

ビットコインは小林氏の売り圧に怯えなければならない点、イーサリアムはCasperへ移行目前という点から今年はイーサリアムがビットコインの時価総額を超える可能性もあるかもしれませんね。またブロックチェーンは未だに実証実験の段階であり、過去の汚点を超えて今後も発展し続けるでしょう。

イーサリアム(ETH)の価格・相場・チャート

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