イーサリアム(Ethereum)の大型アップデートから見る今後のETH価格

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イーサリアムの大型アップデートから見る今後のETH価格

どうも墨汁うまい(@bokujyuumai)です。
12月7日に行われたイーサリアムコアデベロッパー会議で、コンスタンティノープルの実装ブロックが決定。これにより今後延期などなく大型アップデートの日付が確定となりました。

本稿ではコンスタンティノープルハードフォーク実装が決まった今、市場にどのような影響を与えるかについて分析を行いました。

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コンスタンティノープルは市場に大きな影響を与える

EIP-1234のマイニング報酬の33%減少はマイナーに影響を与えるだけでなく、市場全体に大きな影響となります。

日の売り圧

今回の実装で新規ETHの発行が33%減少するということは現在の価格は1万円なので、1日の売り圧が

3ETH(約30,000円) * 5760 = 約1.7億円

から

2ETH(約20,000円) * 5760 = 約1.1億円

に減るということです。現在の価格は2017年の5月の水準ですが、3万円を推移していたことを考慮すると、コンスタンティノープルからは売り圧は日本円で見て実質5分の1に減ることになります。

コンスタンティノープルの実装内容については下記を参照。

イーサリアムのコンスタンティノープルでの問題点と進行状況

年間のETHインフレ率

計算は省きますが、現在のイーサリアムの年間のインフレ率は約8%で、年間に約751万ETHが発行されています。コンスタンティノープルからはアンクルレート(メインチェーン以外のチェーンに対する報酬)も同様に調整されるため、年間の発行量が約500万ETHとなります。

この251万という売り圧の減少は、ショートのインセンティブとなる “必ず起きる売り” の大幅減少となるため中期~長期にかけて下落率の緩和へと繋がります。価格が上昇する場合には必ず 需要>供給 となるため、例えば市場が50:50で近郊しているとき供給側が33%減ることで上記の状態を生み出すことになります。

ハッシュレートから見るETHのセキュリティ

EIP-1234はさらにイーサリアムネットワークのハッシュレートを下げることになります。ですが、現在の価格に対して同水準であった2017年の5月と比較すると約8倍のまま保っていることから、価格下落とEIP-1234におけるセキュリティと分散は十分であるといえるでしょう。

イーサリアムの大型アップデートから見る今後のETH価格出典:Etherscan

イーサリアムテクニカル分析

多くの通貨が、ビットコインの下落に釣られて年間最安値を更新する中、リップルはxRapidから上昇した分イーサリアムより価格面で優位であり、ドミナンスから見てもイーサリアム、ビットコインキャッシュから資金が流れていると見られます。

このイーサリアムのドミナンスは2016年のThe DAOハック前の水準まで低下しており、極端なETH売りとなっていることがわかります。

イーサリアムの大型アップデートから見る今後のETH価格出典:CoinMarketCap

また、チャートを見ると9月にセリクラと見られる下落からの出来高の増加がみられたものの、非常に弱く通算して210日の下落が続いていることになります。ETH/USDでは、節目となる100ドルを守れず、サポートも定義できないほどのベア相場で現状のチャートでは、現物エントリーは難しいといえるでしょう。

ですが、コンスタンティノープルの実装ブロックが決定した12月7日には大きく下髭をつけた後、Poloniexでは84,000ETHというこの下落相場の中で最も大きな出来高から反発。これは長期の0.025BTCのサポートから反発したことから、EIP-1234実装の期待が感じ取られるため、時間をかけて価格回復が見込める可能性があると言えるでしょう。

イーサリアムの大型アップデートから見る今後のETH価格出典:Trading View

結論と考察

イーサリアムの下落はEOSのICOで集めた全ETHの売りをきっかけに、各マイナーICOプロジェクトの売りを誘発。結果として年始の価格から94%という非常に強い下落を引き起こしました。ですが、現在はイーサリアムのマイニングを必要とするEthash(PoW)から、Ethereum 2.0では32ETHをデポジットすることでバリデーター報酬が得るためのコストが32万円となります。

ETHが9万円前後を推移していた頃と比較すると、要求コストはマイニングリグを組む価格と同等であり、長期的な投資としては現在の価格では買いやすいといえるでしょう。イーサリアムは未だにβ版であり、Ethereum 1.x、Ethereum 2.0を2019~2020に控えていることを考慮すると、投資家は下落止まりから32ETH単位で購入するインセンティブが高いと考えられます。

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