イーサリアム(Ethereum)ブロックチェーンで発展途上国の農家を支援

編集部ピックアップ

センタリング

世界中で貧困を克服しようとする人々を支援する非営利団体のオックスファム(Oxfam)が、スイスに拠点を置くブロックチェーンスタートアップのイーサリスク(Etherisc)とパートナーシップを締結。イーサリアム(Ethereum)のブロックチェーンを使用しスリランカの稲作農家向けに低価格の保険を提供する。

ブロックチェーンで給付金が自動で支払われるように

オックスファムとイーサリスクの提携は、10月23日にロンドンで開催された仮想通貨メディアのコインデスク(Coindesk)主催の「Blockchains for good」というイベントの中で発表された。

イーサリスクは2017年に創業し、ICO(イニシャル・コイン・オファリング)で4億円近くの資金調達に成功した企業。イーサリアムを使い保険の給付金支払いの自動化を進めており、保険業者が同社のシステムを導入することで数千万ドルのコストが削減できるとされている。

今回のパートナーシップにより、提供されるのはマイクロインシュアランスという1日4ドル(約450円)以下で生活している発展途上国の人々向けに設計され、低価格で提供される保険。オックスファムが支援するインデックス保険にイーサリスク社の技術が適用される形になる。

この保険にイーサリアム(Ethereum)のブロックチェーンを応用することにより、天候不良や自然災害に応じて保険の給付金が自動で支払われるようになり、マイクロインシュアランスの不安定さの原因となっていた運営コストを下げることにもつながるという。

ブロックチェーンが発展途上国の農業を変える

イーサリスクのMichiel Berende氏はコインデスクに対して、「私たちはオックスファムがすでに行っていた活動に参加しただけです。ブロックチェーンによってコストの削減と効率性の上昇を実現させることで、より多くの農家が保険に入れるようになるを見守っていきたい」とコメント。

オックスファムのスリランカ担当ディレクターのBojan Kolundzija氏は、長年スリランカの農家を支援する基盤を作るのに尽力してきたことを踏まえて、「ブロックチェーンという技術の力を借りてこのプログラムの拡大に向かって活動できることを楽しみにしている」と語った。

Berende氏によると、ブロックチェーンで保険の自動補償を実現し、保険会社が簡単により多くの農家をカバーできるようになる状態をプロジェクトの第一段階の目標とし、その後はブロックチェーンのトラストレスで透明性が高いという特徴を生かし農業の再形成を目指すという。

イーサリアム(ETH)のリアルタイム価格チャート

関連
イーサリアム(Ethereum)ブロックチェーン、ハリケーンの被災者補償で活躍
韓国の保険会社、仮想通貨取引所向けにハッキング保険の提供検討へ

参考
Coindesk

編集部ピックアップ

マルチシグ管理の安心・安全ウォレット