イーサリアムが次のハードフォークで大幅アップデート、Constantinopleのコード実装とは?

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イーサリアムが次のハードフォークで大幅アップデート、Constantinopleのコード実装とは?

Ethereum(イーサリアム)は、ネットワークシステム全体の第2弾アップグレードとなるConstantinople(コンスタンティノープル)のコード実装を開始している。その目的は言うまでもなく、性能の向上とトランザクション手数料の削減である。

このハードフォークは2018年10月の完了を目指している。Ethereumは2015年リリース以来、「Ethereum改良アップグレード(EIP)」と呼ばれる開発ロードマップをFrontier(フロンティア)、Homestead(ホームステッド)、Metropolis(メトロポリス)、Serenity(セレニティ)の4段階としており、現在はMetropolis(メトロポリス)の 第1弾Byzantium(ビザンティウム)を導入済み(2017年10月16日)で、今回が第2弾Constantinople(コンスタンティノープル)となる。Serenity(静穏)が訪れる完全版の完成までは、まだ先の話である。

効率化と手数料軽減などアップグレードはほぼ実装済み

7月27日開かれたデベロッパー会議で、Ethereumアップグレードの概要が分かった。ロードマップによれば、Constantinopleのコードの実装は8月13日まで続き、その後2ヵ月かけて、専用テストネットワークの開始を含めてさまざまなテストが行われるという。コードが実装されるブロックナンバーはまだ確認されていない。

Constantinopleへのハードフォークは、プラットフォームをこれまで以上に効率化するためのさまざまな最適化と手数料コスト軽減が含まれる。デベロッパーによれば、これらの変更の大半が実装済みである。つまり「Ethereum 改良アップグレード(EIP)」は大方完了している。

4段階アップグレードの第3弾の大がかりなハードフォーク実施中

Ethereumの改良アップグレードは、4回にわたって実施されることになっており、今その第3段階の最も大掛かりなハードフォーク(Metropolis)実施中ということになる。その第1弾Byzantiumと第2弾Constantinopleは、改良ロードマップの中で最もタフでコストがかかる。

第1弾Byzantiumでは、主として匿名性が強化されたほか、Difficulty Bomb(ディフィカルティボム)の遅延化(マイニングの難易度上昇スピードを遅くすること)、スマートコントラクト機能の厳格化などが行われた。

特に2017年10月にByzantiumが完了した後の12月、ネット上で猫を飼うCryptoKitties(クリプトキティーズ)ゲームが誕生すると、爆発的な人気を博してネットワーク上のトランザクションボリュームが急増した。半面、トランザクションが混雑する問題が発生、今なお問題は解決していない。

アップグレード段階中の山場、投機から実用に向かう

そして迎える第2弾Constantinopleは、最新の単一レーンの車道を100レーンもある車道に置き換えるような大規模調整によって、さまざまな難しい問題を処理して、システムを大幅にアップグレードする。

改善される点はセキュリティ強化、トランザクションの軽量化(特にCryptoKittiesゲームの波及効果を意識して)、プログラミングの簡素化、そしてPoWからPoSへのハイブリッド化による移行などが進められている。特にPoSへの移行によって、Ethereum利用は、投機ではなく実用の方向により一層向かうのではないかと期待されている。

(フリージャーナリスト、大手マスコミOB記者:長瀬雄壱)

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参考
coindesk
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ethnews