イーサリアム系DEX(分散型取引所)の統計データとそれぞれの特徴を簡単にまとめてみた

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イーサリアム系DEX(分散型取引所)の統計データとそれぞれの特徴を簡単にまとめてみた

五月雨まくら(@samidare_makura)です。
この記事は、読んだ方がDEX(分散型取引所)まわりの知識を「3分」で身につけていただけることを目指して書きました。

DEX(分散型取引所)とは?

DEX(分散型取引所/Decentralized EXchange)は、特定の中央管理者が存在せず、自律的に運営されている取引所のことです。みなさんがイメージする取引所は、例えばbitFlyerbitbankのように運営元がいますよね?DEXにはそれらが必要ありません。

なぜならブロックチェーンとスマートコントラクトでユーザ同士がP2P(Peer-to-Peer)でトークンを交換できるように設計されているからです。DEXについてもっと詳しく知りたいという方は以下の記事がとても参考になりますよ。

関連:分散型取引所(DEX)とは?国内の仮想通貨取引所との違いを解説

データからみるDEX(分散型取引所)

今日、さまざまなDEXが存在していますが、その中でも特に人気のあるDEXが何か知りたいですよね?次の図をご覧ください。

CoinDesk
出典:CoinDeskより作成

これはイーサリアム系のDEXの取引数と取り扱いペア数をあらわしたものです。ご覧になるとわかるようにIDEXの取引数が頭1つ飛び抜けていますね。続いてBancorですが、みなさんもご存知の通り、今月の9日に約1350万USDがハッキングされた事件がありましたよね。そのため今はこのデータよりも順位を落としているかもしれません。またこのハッキング事件は、Bancorが主体的に事後策を行なったため「分散型ではないじゃないか」という議論も招きました。これについては後日、記事にしようかと思います。

それぞれのDEX(分散型取引所)について簡単に解説

データをみると取引ペア数が多いほど人気が高いというわけではないことがわかりますね。それではDEXの人気を左右させている要素は何なのでしょうか?それぞれの取引所の特徴を簡単に解説します。

IDEX

従来型のDEX(分散型取引所)と比べてUI/IXに優れ、サクサク動き、ガスコストも削減された今現在もっとも取引量が多く人気のあるDEX(分散型取引所)といっていいと思います。取引ペア数も451と非常に多く、ユーザに幅広い選択肢が与えられています。

Bancor

Bancorの目的は「トークンエコノミーの流動生リスクを解決する」ことです。それを実現するためETHあるいはERC20トークンと特定のトークンを兌換できるようにします。バンコール・プロトコルの上で新たに発行されたトークンはスマートトークンと呼び、準備金として用意されているETHやERC20トークンのことをリザーブトークンといいます。

0x

0xはDEXそのものではなく、DEXアプリのプラットフォームの役割を担います。0xプロトコルではトークンの交換処理のみブロックチェーン上で行い、注文処理はオフチェーンで実行されます。これによってスピーディーかつ低コストな取引を実現します。

EtherDelta

EtherDeltaは老舗のDEXというイメージです。EtherDeltaでは入金、取引、出金のすべての処理がブロックチェーン上で実行されるため、トランザクション速度が遅く、手数料もかかります。取引ペア数は多いですが、正直あまり使いやすいDEXとはいえないという所感です。

Kyber Network

Kyber Networkは、トークンをトラストレスかつ分散的に、高い流動生で迅速に取引・交換できる、オンチェーン・プロトコルです。その仕組みは、APIを用いることでイーサリアムブロックチェーン上にある通貨を自動でイーサリアムに変換するイメージです。イーサリアム創設者のVitalik Buterin氏がアドバイザーとなっていることも有名です。

関連:Kyber Networkが取り組む「バックエンドとしてのDEX」の重要性

五月雨の結論と考察

DEXまわりの知識について駆け足でご紹介しました。なんとなくDEXの全体像をイメージすることができましたでしょうか?DEXは個人的にとても注目していて、将来的にもっと発展すると考えています。これからみなさんがDEXに関するニュースなどを聞いた際に、ここでご覧いただいたことを思い出していただけると嬉しいです。

参考:CoinDesk