イーサリアム相場分析:テクニカルとファンダメンタル

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2017年も残す所あと少しとなりました。

今年イーサリアム価格は9月に最高価格の44,000円を記録、その後DAGEpoch問題により下落を開始。その後ビットコイン高騰の煽りを受けビットコイン建てで最大7分の1まで下落した後、送金需要の増加により市場最高値10万円に到達し、現在では9万円前後を推移しています。

本項では2018年のイーサリアムの価格動向をテクニカルとファンダメンタル両方から分析を行いました。

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テクニカル分析

まずはイーサリアムの相場をテクニカル分析をしていきますが、その前にアルトコインの重要な指標であるレンディングレートについて確認しておきます。

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レンディングレートの高騰

仮想通貨のレンディングレートを確認できるCrypto Lendによると、ここ1週間でビットコインのレンディングレートが大幅に高騰していることがわかります。私がツイートした時点でレンディングレートはここ数ヶ月の3倍を記録、現在では全開のアルトコイン高騰時の1.6倍を推移しており、アルトコイン相場の幕開けの様な雰囲気を醸し出し始めています。

テクニカル分析

日足を確認すると頂点を記録した0.1529BTCからの長期下落トレンドは10月に一度ブレイクしたもの反発。11月にブレイクした後にフィアット建て最高価格を更新しています。

0.1127BTCから見た際の下落トレンドは2ヶ月毎にライン反発からの下落から12月に入りブレイク0.0867BTCからの下落トレンドは12月26日にブレイクしかけたものの反発し下落したのち、0.0237BTCという最低価格は最高価格からのラインで綺麗に反発して約1ヶ月ほど上昇を続けています。

また3月の高騰時のレジスタンスライン(0.044BTCと0.058BTC)を確認すると長期下落トレンドのラインである0.052BTCをブレイクできるかが問題となるでしょう。

現在のサポートラインに反発しながら上昇している点、一目均衡表の雲を抜けようとしているものの、MACDは1ヶ月の上昇トレンドから収束ぎみ。出来高も上昇トレンド転換時から4分の1となっているため、基本的にロング目線ですが一度様子見が無難でしょう。

ファンダメンタルズ分析

ここでのファンダメンタルズ分析はイーサリアム開発とします。2017年の開発でもっとも注目すべきことはイーサリアムの新しいバージョンへ移行したメトロポリスパート1となるビザンチウムハードフォークでしょう。

応用性とシステムの向上

ビザンチウムでは匿名性に特化した通貨Zcashで使われているzk-SNARKの統合による将来的な匿名トランザクションの実装と、サイドチェーン開発となるPlasmaへの応用で、イーサリアムの可能性を無限大に広げるZcash on Ethereum。EtherDeltaがDNSハックされた問題などを解決することができ、イーサリアムがワールドコンピューターとして稼働するために必要な非中央集権ストレージ”Swarm“のデプロイなど2016年から大幅な進化を遂げています。

イーサリアム売り圧の減少

マイニング報酬の減少(EIP186)による40%の売り圧低下により、2018年は今年よりもイーサリアムはデフレになることにより全開の最高価格である0.0152BTCを大幅に超える可能性を秘めています。

イーサリアム開発者のVitalik氏は10月にメトロポリスPt.2のコンスタンティノープルでCasperのテストを行う可能性を示唆、現在のイーサリアムのProof of WorkアルゴリズムのEthashと100ブロックにつき1ブロックをProof of Stake(以下Casperとする)で検証するテスト実装の計画を明かしました。

このテストでの1ブロックの報酬は定かではありませんが、Ethashより確実に落ちるとされているため、更に売り圧が下がることとなります。これらのファンダメンタル的要因は今後のイーサリアム価格高騰への大きな要因となります。

結論と考察

イーサリアムはアルトコインの一つであり、仮想通貨はビットコインを中心とした相場となっています。イーサリアムのBTC建てはビットコインの大幅高騰により、実開発に伴わない価格となっています。ビットコインは現在200万円を切り一度は戻したものの170万円前後を推移しており、ビットコイン価格の安定とボラティリティのある程度の収束はアルトコイン市場への流入のために重要な点です。

開発実装によるイーサリアム価格の未来

Casperのテスト実装の宣言は市場が思っている以上に大きな意味をもっています。EIP-186のマイニング報酬の減少はCasper移行への過程であり、発行数が制限されていくことになっています。つまり売り圧が今以上に減り、Casperによる報酬を得るための当初の必要ETH数がおおよそ1,000ETH(Vitalik氏曰く最終的に10ETH)であることから最終的に今以上のデフレになると考えられます。

テクニカルは一つの指標とする

ビットコインは本来仮想通貨市場においてもっとも素直な価格の値動きで、テクニカルは価格を読むのにとても重要でした。対してアルトコインはビットコインの価格影響を大きく受け、更にファンダメンタル要因が最も大きな影響を与えるためテクニカル分析は指標の一つとして考えるといいでしょう。