ビットコイン(BTC)について母親(家族)に説明するには?アンドレアス・M・アントノプロス氏が解説

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ビットコイン(BTC)解説書で有名な「Mastering Bitcoin」の著者、アンドレアス・M・アントノプロス氏が『Bitcoin Q&A: Explain Bitcoin to my mother?』というタイトルでYoutube動画をアップしています。

「自分が母(家族)にビットコインを説明するにはどうしたらいいのか?」という内容のユーザーからの質問にアントノプロス氏が詳しく解説。本稿では、全文英語の内容を翻訳して、文字に起こしてみました。

質問:ビットコイン(BTC)について母に説明するには?

質問:「ビットコイン(BTC)について私の母に説明するにはどうやってすればいいのでしょうか?私の母や、母と同様にビットコイン(BTC)の基本的なことを理解するための説明を必要とする皆さんのためになればと考えています。」

アントノプロス氏:「いいでしょう。お母さんであっても、お父さん、おじいさん、お子さん、甥や姪、あるいはお孫さん、ビットコイン(BTC)や暗号通貨に関する説明を必要としていて、技術には詳しくないという人でも理解できるように、できるかどうかやってみましょう。」

ビットコイン(BTC)とは?そもそも暗号通貨とは?

ビットコイン(BTC)および暗号通貨は、最近発明されたお金の形態の一つで、インターネット上で知られるようになりました。暗号通貨はデジタルな形としてのみ存在し、電子メールのように送受信(送金・着金)することができます。

多くの国では従来の金融機関を利用できる人が非常に限られているため、この特徴は大きな利点です。先進国にとっても、クレジットカードや小切手、そして紙幣のような従来の金融的な手段は、デジタル化された生活には適していません。

従来の金融サービスの課題と暗号通貨による解決

実のところ、クレジットカードのように1950年代に設計された金融システムを電子商取引のためにオンラインで使用するのは非常に難しいです。多くの人が、なりすまし、支払い拒否、カードの盗難、クレジットカード情報を受け取った業者からの過剰請求などを経験しています。

これらはすべて、従来の支払いシステムにまつわる問題や制度的な課題です。インターネット上で完全にデジタルな形でやり取りされる新しいデジタル通貨を持つことの利点の一つは、現在のデジタル化された生活にはるかに適しているという点です。

ビットコイン(BTC)を利用したオンラインでの支払いは安全で速く、多くのケースでより安価だといえます。クレジットカードで支払う場合、支払う側は手数料がどれくらいかかっているのか確認することができません。なぜならクレジットカード支払いの場合、手数料は支払う側ではなく小売り業者に課金されるからです。

しかし、市場経済においては不可避的に誰かがその料金を支払わなくてはなりません。小売業者はそれをより高い価格設定として支払い側に負担させることでしょう。

この新しいデジタル通貨には他にも利点があります。それは、支払う側にとっても小売業者にとっても手数料が安いため、お金を節約できるという点です。そしてより安全であるため、支払拒否や詐欺の機会が少なく、個人情報が危険にさらされることもない。これらすべてによって、電子商取引に関する費用を削減することが可能なのです。

暗号通貨はまだ初期段階にある

しかし、これらのデジタル通貨を初めて使う経験は、想像していたよりもシンプルではないものになるでしょう。過去を思い返してみて、初めてオンラインショッピングしたときのことを考えてみてください。あるいは、初めてインターネットに接続して電子メールを送信してみたときでもいいです。

モデムの設置やISP(インターネットサービスプロバイダ)を利用した接続設定、不格好なデスクトップパソコン、Windowsやブラウザのインストールなど、複雑で慣れないものだったのではないでしょうか?

時間の経過とともに、これらの不便さは徐々に解消されていきました。今日では、タブレットのように簡単に操作できるデバイスを購入することも可能になり、インターネットを利用するために必要なすべてがあらかじめインストールされた状態で販売されています。Wi-Fiへの接続も簡単、そしてメール送信やオンラインショッピングも簡単にできます。

一方、デジタル通貨はまだ初期段階にあります。その結果、ソフトウェアは非常に不格好で、ソフトウェアは最初期のバージョンです。企業はそれらを簡単に利用できる方法をまだ開発できていません。

暗号通貨が変える世界

おそらく、ビットコイン(BTC)やその他の暗号通貨のようなのようなデジタル通貨は、実際に利用するに相応しいものにはまだなっていません。しかし、金融サービスに不便を感じている人や、そもそも現金以外利用できず、腐敗した政府や公務員、警察、そして銀行に囲まれた人々がいるということは、デジタル通貨の技術を学ぶ取り組みには価値があるということです。

彼らの生活環境において本当に意味のある変化をもたらすことができるでしょう。そして、多くの欧米人にとってデジタル通貨はまだまだ好奇心の対象に過ぎない。通貨というよりは、興味深い技術ということです。

もし自分がギーク(技術オタク)であったり、新しい技術に魅了されているとするなら、デジタル通貨について学んでみるとよいでしょう。どちらにしても、デジタル通貨を利用した取引を試してみることは良い経験になります。しかし、この初期段階の技術に振り回されてはいけません。今不格好というだけで、それが永遠に続くということにはならないからです。

新しいデジタル通貨の基本原理と構造、そしてデジタル通貨が創りだす開かれた世界。お金を移送することができ、それによって商取引が行われ、人々は世界のどこからでも確実に資産にアクセスし、ほとんど瞬間的に誰とでもより安価な手数料で取引することができる、そのようなことが実現したら本当に世界が変わるでしょう。

初期段階で新しい技術を試す痛みを経験しながら、今そこに参加することもできるし、あるいはそのような変化が起きているということを把握しつつ、数年間待ってみてもいいでしょう。

暗号通貨は、最終的に誰もが簡単に利用できるものになると思います。そうしたら、私たちは子供や孫に、プラスチックでできたカードや、亜麻や綿の繊維でできたバイ菌だらけの紙幣について感じていたことを説明しなくてよくなりますね。将来彼らはきっと、私たちが(紙幣のことについて話しても)何について話しているのか理解できないと感じる時がくるでしょう。

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