新バージョンのFirefoxが仮想通貨マルウェアのブロック機能を実装

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新バージョンのFirefoxが仮想通貨マルウェアのブロック機能を実装
新興の技術である、仮想通貨やブロックチェーンのイノベーションの速度は非常に速い。だが、それは単に我々の将来の生活に新たな光をもたらすものだけではない。

仮想通貨が生まれると同時にユーザーや仮想通貨そのものを狙った、新たな形のサーバ犯罪も多く生まれている。その一つが、クリプトジャッキングだ。

ウェブサイト上に仮想通貨をマイニングさせるマルウェアを仕込み、サイト利用者のCPUを利用し、仮想通貨をマイニングするという仕組み。悪質なものだと、大規模な利用者を抱える有名サイトをハッキングしたという事例もある。

こうした現状の中、2018年8月30日、大手ウェブブラウザの一つであるFirefoxを手掛けるモジラ社(Mozilla)が、次期にリリースされる新バージョンにて仮想通貨関連マルウェアをデフォルトでブロックする機能を実装する予定であることを発表した。

Firefox新バージョンでは仮想通貨関連関連マルウェアがブロック

Firefoxに実装されるマルウェアブロック機能は、今後行われる一連のトラッキング防止措置の一環として行われる。目的はウェブサイトに埋め込まれていて、ユーザーの同意なしにCPUを利用し、ユーザーの利用を妨げるサードパーティスクリプトを排除し、ユーザビリティを向上することだ。

仮想通貨関連マルウェアもユーザーに知らせずCPUを利用し、マイニングを行うという特徴を持ち、こうしたサードパーティスクリプトに分類される。

モジラ社のFirefox担当バイスプレジデントであるNick Nguyen氏は、今回の発表について同社のブログ記事の中で次のように語った。「現在、ユーザーの同意を得ずにユーザーデータを取得やユーザビリティを下げる行為をしている詐欺まがいサイトは増え続けている。これらのサイトは今後ユーザーにしっかりと行為への同意を求めなくてはいけなくなるだろう。」

ブロック機能のベータ版はFirefox Nightlyで利用可能

ブロック機能は今後漸次、最新版のFirefoxに搭載されていく見通しだ。直近ではFirefox 63にて、読み込み速度の遅いトラッキングコードがブロックされる機能が実施される予定だ。

ウェブサイトを訪れた人のCPUを使い仮想通貨をマイニングする手法は犯罪に利用される一方で、その利便性の高さから、ユニセフなどの公的機関の募金用、あるいはクリエイター向けの小規模支払いの手段としての有用性も併せ持っている。

Firefoxのブロック機能搭載がこうした問題にどのような影響を与えるのか、注視する必要があるだろう。

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参考
coindesk
mozilla

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