仮想通貨はバブルと発言した投資家ジョージ・ソロス氏が仮想通貨投資を開始か?

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仮想通貨はバブルと発言した投資家ジョージ・ソロス氏が仮想通貨投資を開始か?

仮想通貨は「バブル」「投機」と決めつけた著名な投資家ジョージ・ソロス氏が、考え方を180度転換して、ビットコインなど仮想通貨への投資を計画しているとBloombergが伝えた。このニュースが世界を駆け巡ると、今度はロックフェラー家、ロスチャイルド家も相次いで名乗りを上げたというのだ。

ニュースを受けて、このところ6000ドル台で低迷していたビットコイン価格は、一時的とは言え7000ドル台を回復、連動してその他仮想通貨も値上がり傾向だった。市場はこの買い出動の結果がどうなるかを注目している。

ソロス氏が仮想通貨の見方を180度転換?

ソロス氏、正確に言えば資産260億ドルのソロス・ファミリーオフィスが、数ヵ月内に仮想通貨取引に乗り出すというニュースは、連日のように報じられている。Bloombergによると、ニューヨークのSoros Fund Managementのチーフファンドマネジャーであるアダム・フィッシャー氏は、数ヵ月前から仮想通貨取引の内諾を受けいるという。

ソロス氏は1月、ダボスで開かれた世界経済フォーラム(ダボス会議)で、仮想通貨は「バブル」と決めつけた。同氏は「仮想通貨はボラティリティ(変動幅)が大きく、通貨として機能しない」と説明した。しかしソロス氏は、その後ビットコインなど仮想通貨が、約40%も暴落することは予測できなかった。

トレーダーが出動したという報道はないが、ソロス氏と友人らは2017年第4四半期以来、米国の大型総合アウトレット通販サイトOverstock.com(オーバーストック・ドットコム)の3位の大株主になったことが話題になっている。ソロス氏は、仮想通貨の見方を180度転換したというのだ。同社は2018年、決済手段としてビットコインを受け入れる最初のオンライン小売業者になると発表した。同社はさらに仮想通貨に多額の投資をしているMedici Venturesと取引プラットフォームtZEROを含む関連技術を保有している。

仮想通貨市場は億万長者が買い出動する第2フェーズに突入か?

心変わりと見られるソロス氏の最近の動きは、同氏が仮想通貨を認めることを意味する販路の法則「セイの法則(Say’s Law)」(非貨幣市場の総供給と総需要は常に一致するという命題)を認めていること意味するという。商品あるいはサービスの購買に仮想通貨を使えることは、ユーザーに相応の価値を生み出すことになるからだ。

早くから仮想通貨に投資していた人は、最近の価格変動にパニックになっているが、仮想通貨空間は今や第2フフェーズに入っていると、機関投資家は見ているというのだ。これまでは仮想通貨に無関心だった億万長者が、有限な仮想通貨資産をめぐって買い出動争いに参戦すると予想されている。

ロックフェラー、ロスチャイルド両家も追従

金融資産家ロックフェラーファミリーもまた、仮想通貨投資の動きが報道されている。ロックフェラー財団のベンチャーキャピタル部門であるVenRockが、ブルックリンにある仮想通貨投資ファンドのCoinfundと提携関係を結んだ。VenRockは、故ローレンス・S・ロックフェラー氏が1946年に創設した投資会社Rockefeller Brohters Inc.から改名した企業(ベンチャー+ロックフェラー=VenRock)。Intel、Appleなどに投資したことで知られる。

Venrockのパートナーであるデービッド・パックマン氏は「われわれは多くの異なる仮想通貨経済とトークン発行プロジェクトの立案を積極的に支援したCoinfundチームとの提携を望んだ」という旨の発言をしている。

欧州の財閥ロスチャイルド家もまた、ビットコインに改めて目を向けているという。実は、ロスチャイルド家はすでに仮想通貨取引に活発だった。というのも、ロスチャイルド家は2017年に、ビットコイン・インベストメント・トラスト(GBTC)を通じて、仮想通貨を購入したとのうわさが流れたのが始まりである。このビットコイン信託の購入は、ファミリーのレガシーとなっている。今後も新たな情報があるのか引き続き注目していきたい。

(フリージャーナリスト、大手マスコミOB記者:長瀬雄壱)

▼参考
Bloomberg
FINANCE MAGNATES