ゴールドマンサックスは、投資銀行出身のマシュー・マクダーモット(Mathew McDermott)氏を暗号資産(仮想通貨)部門責任者に任命。ゴールドマンサックスはドルの仮想通貨版であるステーブルコインの発行を検討しており、テストを行っているという。
GS仮想通貨見込んで投資銀行のプロフェッショナル任命
ゴールドマンサックスは誰もが知る最大手金融グループであり、GPIFの年金運用委託先だ。ゴールドマンサックスは今年7月、元投資銀行のベテラン社長であるマクダーモット氏を暗号資産(仮想通貨)部門責任者に任命した。
同ポジションは仮想通貨トレーダー、システムトレーダーのジャスティン・シュミット(Justin Schmidt)氏が2018年からゴールドマンサックスで担っていたポジションであり、ウォールストリートへの仮想通貨推進に本腰を入れるようだ。
マクダーモット氏によると「今後5年から10年のうち、すべての資産と債務はすべてブロックチェーン上に移行しているだろう。」と強気に述べている。
1日「1兆ドルの資金フロー」をトークン化
ゴールドマンサックスはアジアとヨーロッパを中心に人員を倍増しているという。またゴールドマンサックスはライバル銀行であるJPモルガンチェースの仮想通貨戦略主任であるOli Harris氏を引き抜きいたとされている。Harris氏はJPMコインを発行するイーサリアムベースの「Quorum」の副社長という逸材。
またマクダーモット氏はまずレポ市場(債券貸借取引市場)のような金融市場にとって重要な配管となる市場をデジタル化すると述べている。銀行やヘッジファンドの日々の業務は短期資金に依存しており、1日で1兆ドル(約105.5兆円)が市場に流れており、これらをブロックチェーン上に取り込むことができればまさに金融の革命となること間違いなしだろう。
ゴールドマンサックスのステーブルコイン?
マクダーモット氏は同様にJPモルガンとの提携の可能性も示唆しており、JPモルガンのドルにペッグするステーブルコインであるJPMコインの技術とゴールドマンサックスの技術を融合した新生のステーブルコインが誕生する可能性がある。
マクダーモット氏は、「商用利用の可能性としてゴールドマンサックスは自社発行の仮想通貨を検討している。しかし、現在はまだ初期段階であり、潜在的なユースケースのために研究を続けている」と述べている。
またゴールドマンサックスの機関投資家クライアントはいかに仮想通貨に携わるかを模索しており、関心が高まってきているとしており「仮想通貨への関心が間違いなく復活してきているだろう」と述べている。
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参考:Goldman names new head of digital assets in bet that blockchain is the future of financial markets