仮想通貨ファンドのグレイスケール(Grayscale)のビットコイントラストは、2019年11月に申請した証券取引委員会(SEC)の報告会社として、ビットコイントラストの登録が完了したと発表。仮想通貨投資信託としては世界で初となる。
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ビットコイントラストSEC報告会社への登録
Grayscaleのビットコイントラストは、1934年証券取引所法のフォーム10に基づいた登録文章を2019年の11月に申請。この申請から問題なく60日が経過すると自動的にSECの報告会社として登録される仕組みだ。
Grayscaleは2013年SEC登録時、私募免除のオファーを受けていたもののコンプライアンス基準と投資家からの信頼をより高めるため自発的にこの登録を目指すことにしたと取締役社長のマイケル・ゾンネンシャイン(Michael Sonnenshein)氏は述べ、「今回のSECの報告会社への登録という発表は、規制当局がビットコイントラストとより積極的に取り組む意思があることを投資家へ示す機会となるだろう」としている。
証券の保有期間の変更
ビットコイントラストは報告会社への登録に伴い、四半期と年次報告、監査法人による財務諸表などSECにより求められる報告をしなければならない。またビットコイントラストの私募購入の法定保有期間を12ヶ月から6ヶ月へと減らすとしており、この変更により適格投資家は2分の1の期間での証券清算が可能となることになる。
この変更はビットコイントラストが証券法に基づく必要要件をすべて満たしていることが条件となり、少なくても90日を必要とする。
今回の報告会社としてのSEC登録はビットコインETFへとビットコイントラストを変更するものではなく、あくまで機関投資家や大口投資家への信頼性の高さを示すものとなる。2020年に入りビットコインは再度100万円を回復しており、今後も投資家への関心を引く重要な資産となっていくだろう。
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