Ethereum上のレンディングプロトコルは実際どれくらい使用されているのか?

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Ethereum上のレンディングプロトコルは実際どれくらい使用されている?今後の予想も考察

数字で見る分散型レンディングのレポートをBloqboardが公開しています。現在、Ethereum(イーサリアム)には複数の分散型レンディングのプロトコルが存在しますが、それらが実際にどれだけ使用されているかを可視化している良いレポートです。本コラムでは、こちらを紹介します。

Ethereum上のレンディングプロトコルは実際どれくらい使用されている?

まず分散型レンディングプロトコルとは、借り手はスマートコントラクトに自分のEthereum資産を担保にして借り入れ、貸し手は貸出ができるプロトコルです。

代表的なものにCompound、dYdXがあります。加えてMakerDAOもすぐに連想されるものはDAIですが、DAIは、CDPのスマートコントラクトを元に生成され、DAIの生成はETHを担保に借り入れしていると表現できます。

MakerDAOの仕組みについてはこちらのレポートで解説をしています。

さて、Bloqboardのブログでは、Compound、dYdX、Dharma、MakerDAOの4つの作成されている2018年12月ローンの数や、作成されているローンのボリュームが調べられています。

Ethereum上のレンディングプロトコルは実際どれくらい使用されている?今後の予想も考察出典: Bloqboard Medium

MakerDAOが最も使用されていることは周知の通りで、次点はdYdXです。
これはETHがやり取りされているためでしょう。

全体の数字として2018年12月時点では、

  • トータルのローンが=$34.22Million(約38億円)
  • 対前月成長率が=31.70%
  • ローンの数が=4,322

であるとしています。

また、プロトコルが最も使われているポータルに関しては、以下2つのようです。

前月比からの成長が30%超で成長をしていることは特筆されるべき数字で、成長率は十分だと言えます。

分散型レンディングプロトコルのこれからの予想

筆者は、DeFiの中でも、一番最初により規模が拡大するカテゴリは、間違いなくERC20トークンのレンディングだと思います。DeFiは、Ethereum上で機能をするスマートコントラクトを用いた金融を指します。具体的には、DEX、それを用いたレンディング、債権トークンの交換、レバレッジ取引、証券のトークン化などを主に指します。

この中でもERC20トークンのレンディングから最初にテイクオフすると考える理由はトークンを借り入れしてショートしたい人がいて、反対にトークン貸出して金利をもらいたい人がいるからです。そして、そのERC20トークンのショートや貸出は、ほとんど全ての中央集権取引所が提供していない機能です。

つまりこれをスマートコントラクトで実装することは、明確な需要、つまりPMF(プロダクトマーケットフィット)があります。

加えてプロトコルは存在するので、マーケットの実装ハードルは低いという特徴があります。もちろんレンディングプロトコルがテイクオフする大前提には、分散型取引所のプロトコル0x(ゼロエックス)とStablecoin(ステーブルコイン)のMakerDAO(メイカーダオ)というインフラが存在するということがあるのですが、この分野は今年伸びるのではないかと予想しています。

0xに関してはこちらの記事が詳しいです。

いずれにしても月次で30%超の成長は目覚しく引き続き進捗が期待されています。

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