ビットコインの最新技術ライトニング、普及には時間がかかる?

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今年ビットコインで起きる大きな技術革新はやはりLightning Networkです。

昨年12月には、ビットコインのスケーリング問題の解決を大きく前身させるLightning Networkは、すべての結合テストを完了し、ビットコインのメインネットで動かせる1.0RC版のプロトコル実装がリリースされました。

支払いデモ動画がyoutubeで公開されています。

一瞬でビットコインの送金が完了するデモ動画は感動ものです。

実装は間近です。
2018年上半期にも、いくつかの取引所やウォレットプロバイダがライトニングノードを立て始めるでしょう。
ペイメントプロセッサの Bitrefillは既に、Lightning Networkのテストトランザクションを成功させています。

とはいえ、年内にこういった実装が始まっても、筆者個人的にはLightning Networkの普及は簡単にいかないだろうと思っています。

というのも、ライトニングネットワークは革新的な技術であることは間違いありませんが、今の取引所などのビジネスにとって、それを早いスピードで採用するインセンティブは薄く、普及には時間かかり、その未来は、今の取引所がsegwit採用よりアルトコインのリストを優先させてることが示してます。(Lightning Networkの実装はsegwitが前提です。)

勿論、ライトニングノードを建てることは全くインセンティブがないわけではないわけではなく、手数料収入がありますが、取引所にとってアルトコインのリストはもっと儲かるのです。

また、現在各取引所も本人確認などが追いつかないほど顧客が増えているなか、ライトニングネットワークを実装することはどれだけ優先順位の高いことなのかと考えると微妙なところですし、そもそも、全ての取引所に技術力があるわけではありません。

例えば、米国最大手の取引所であるcoinbaseは、現時点までsegwitは採用していませんし、日本国内では主要取引所は、ビットバンクビットフライヤーの2社のみしかsegwitを採用していないという状況です。

他、次にウォレットサービスですが、segwitは採用しているウォレットは2018年1月4日時点で下記のようになります。

Bitcoin Core – PC, Linux, Mac.
Electrum – PC
Armory – PC.
Samourai – Android.
BitWallet – IOS
GreenAddress – IOS
BitGo – IOS, Android, Web
Trezor (ハードウェアウォレット)
Ledger – (ハードウェアウォレット)
http://SegWitAddress.org – Paper Wallet

こちらもsegwit対応は思うように進んでいません。
特にウォレットを開発している会社は例外もありますが取引所などと比べると資金力(開発資金)がないという背景もあります。

これはウォレットというビジネスがまだマネタイズを確立できていないからで、それは別の記事でも書きました。

このようにsegwitの対応も決して早いスピードで拡大しているとは言えず、2018年1月現在、segwitトランザクションは約10%程度で推移しています。

このような状況を見るに、Lightning Networkも局所的に実装される事例が出ることは間違いないでしょうが、急拡大してLightning Networkのトランザクションが当たり前になるというような未来がすぐに訪れるとは考えづらいです。

まずは、ビジネスレイヤーのsegwit対応が早まることを祈りつつ、ユーザーもトランザクションを作るときはなるべくsegwitで、というところからでしょう。