偽ICOサイト「HoweyCoin」開設、高まるICO詐欺問題に米SECが警鐘を鳴らす

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偽ICOサイト「HoweyCoin」開設、高まるICO詐欺問題に米SECが警鐘を鳴らす"

アメリカ証券取引委員会(SEC)は、投資家に対するICO関連の詐欺の注意喚起のため、自ら偽のICOウェブサイトを設立したことを5月16日に発表した。

ICO偽サイト「HoweyCoin」概要

HoweyCoinと名付けられたこの偽ICOサイトは、「ありえないような投資の機会を紹介します」とうたっているが、「弊社のサービスは本物ではありません」と注意書きがなされている。ユーザーがトークンの購入をしようとすると、詐欺の注意喚起をするSECの教育ツールに誘導される。

howeycoin公式出典:HoweyCoin

HoweyCoinのサイトでは、通常の旅行サービスで必要な手続きや法定通貨、細かい手数料に言及しながら、次のようにHoweyCoinの利点を説明している。

「HoweyCoinは最新の仮想通貨技術を利用することで旅行業界のあらゆるセグメントのサービスをより便利に購入することが可能です!ユーザーはHoweyCoinを利用し旅行サービスの購入も、また米国政府公認による自由な投資も可能です。」

invest-coin画像出典:HoweyCoin

このサイトではさらに、投資家は1~2%のリターンを得られるとしており、投資家に“HODL”(売らずに保有すること=ホールド)を勧めている。このサイトはユーザーのツイッターコメントやチームメンバーの名前も掲載しているが、どちらも確認がとれるリンク等は貼られておらず、本物かどうかは不明のままだ。

高まるICO詐欺問題への警鐘

アメリカ証券取引委員会(SEC)のプレスリリースによると、こういった悪質なサイトには、複雑だが内容があいまいな説明、リターンの保証、取引可能な残り時間のカウントダウン等を含む巧妙なホワイトペーパーが掲載されているという。

SECの投資家教育担当の最高執行責任者であるOwen Donley氏は、HoweyCoinはリスクと失敗を避けようとする投資家が引っ掛かりそうな情報など、詐欺的なトークンの販売によくある様々な特徴をあえて備えていることを説明。

「悪質な業者は、投資家を取引へと誘い込む為にあえて複雑な専門用語を盛り込み、魅力的な取引に見せかけた詐欺サイトを簡単に手早く作成し公開します。しかし注意すべき点を知っていれば、大体の詐欺サイトは詐欺だと裏付ける決定的証拠を出しているものです。」と語った。

日本でも去年、金融庁がICOに関する注意喚起を発表し、こうした動きは世界的に広がっている。
ICO詐欺が急増している昨今だからこそ、ユーザーの正しい知識が必要とされそうだ。

関連:金融庁、ICOに関する注意喚起を発表

参考:
HoweyCoin
Coindesk