平均的なICO投資者は82%の利益を上げていた…!ボストンカレッジ研究者調べ

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平均的なICO投資者は82%の利益を上げる ~ボストンカレッジ研究者調べ~

米マサチューセッツ州ボストンにある名門私立大学ボストンカレッジ(the Boston College)の研究者らが、「平均的な投資家は(ICO投資から)82%の利益を上げている」との調査研究報告書を公表した。

報告書は、ボストンカレッジの学部および大学院課程であるCarroll School of Management(CSOM)の研究者が実施した調査に基づくもの。ICO(Initial Coin Offering)産業内には詐欺行為がまん延しているとの調査報告はいろいろあるが、研究者たちがそんな状況の中にあっても、ICO投資家がかなりの利益を上げているにことに注目したことは極めて珍しい。

トークン価格は発売当初のバイ・アンド・ホールドが長ければ利益増に

タイトルが「Digital Tulips? Returns to Investors in Initial Coin Offerings(デジタル・チューリップ? ICO投資家の利益)」との54ページの研究報告書は、2017年1月からほぼすべて(4003件)のICOを詳細に調査している。ICOは総額120億ドル(約1兆3000億円)を調達し、異なる時間枠にわたるトークンの価値の変動を追跡している。

調査研究の結果、平均的なICOトークンの価格は、仮想通貨取引所で取り扱われることが決まった後、トークン発売価格から取引所に登録されて実現した公開価格までの期間に179%上昇し、その間のホールディングタイム(猶予期間)は平均16日だったことが分かった。さらに、60日期間内に取引所に登録されなかったトークンは、買い手の全損失となると想定した後でも、平均的な投資家は米ドル換算で82%の利益を上げていることが分かったという。

さらに取引所にリストアップされるまで、ICOトークンを購入することを差し控えた投資家は、(取引所での)最初の30日間の取引中、トークン価格が平均67%上昇した。この利益は投資家にとって極めて大きく、より長い期間トークンを手放さなかった投資家の利益はさらに顕著に大きくなったことも分かった。

実際に、90日以上トークンを手放さなかった投資家は140%の利益、180日余りのホルダーなら430%、約1年間に相当する360日まで持ちこたえると、その利益は何と想像を絶する1880%になることが分かったという。

ICOから取引所の販売リストに乗るまで1年以前の補償とバブル性向

研究者はしかし、大方のICOトークンが丸1年間取引されることはなかったことから、長期間にわたるデータポイントはぐっと小さくなると指摘している。

研究者たちは、以下のように分析している。

「われわれの論文は、ICO投資家が規制されていないトークン発行を通じて、実証されていない新たなプラットフォームに投資するに当たって、見事に補償されていることを示している。詐欺は数が多い一方、資本喪失の意味からしてさほど重要な意味を持たない。何故ならば投資家は、詐欺を見分ける(そして十分な財源を振り向けない)十分な洞察力を持っている」

研究者たちは結論として、「われわれの調査研究はバブルの兆候であるかもしれないが、投資家は規制されていないトークン発行を通じて、実証されておらず売り上げのないプラットフォームに投資する際のリスクに対して、一貫して高い(潜在的な)補償がある」としている。

報告書の執筆者の1人であるヒューゴ・ベネデッティ氏は、CNNのインタビューに応じて、「私は(調査研究で)発見したこと、特にICO詐欺に関するメディアの関心に非常に驚いている」と述べ、業界の先行きの意味することついては「長期的な先の結論は出し難い」と、次のように語った。

「これまでのところは、期待したほど成功していない人たちは大勢いるが、平均的にみて、この産業に対する利益は、ほとんどすべてプラスである」

(フリージャーナリスト、大手マスコミOB記者:長瀬雄壱)

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参考:CCN