ICOに関しての仮想通貨基礎知識:トークンの種類

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ICO基礎知識

コインとトークンって何が違うの?

久しぶりの執筆になります。ちょうどこれは読者の皆様に伝えたいと思うことが、出来てきたので、是非とも、自分自身の備忘録ということも考えて連載を再開したいと思います。最近、良く聞くICOですが、少しだけ沈静化してきたと個人的に感じています。記事を読むにあたり、用語に関しての定義を先にご説明させてください。

まず、コイン、トークンという言い方がありますが、基本的にコインもトークンも一緒だと思ってください。技術的な専門の方に言わせれば、もちろん、それは異なります。実際、下記のサイトは、Cryptocurrencies(クリプトカレンシー)とToken(トークン)を使い分けています。

【例1】
コインマーケットキャプ

【例2】
コインマーケットキャプ トークン

参考:https://coinmarketcap.com/

Token(トークン)の方を見ると、Platform(プラットフォーム)という項目があり、ほとんどがイーサリアム(Ethereum)です。簡単に言ってしまえば、世の中のほとんどのトークンといわれるものは、イーサリアムのERC-20という仕様で発行されています。本記事は、もっと大局な視点で見ていただきたいので、XXXはコイン、YYYはトークン分けて読んでいただく必要はありません。

コイン(トークン)の種類:アセット、マネタリー、ユーティリティー

最近、「これはアセットトークン!こちらはユーティリティートークン」というような解説の記事を見ることが多くあると個人的に感じています。それぞれに対して私見ですが、記載していきます。

アセットトークン

アセットはその名前の通り、何かの資産をさします。いろんなアセットトークンと言われるものを見ると、アセット(資産)自体の受領ではなく、そこから上がる利益配当の権利などがほとんどで、限りなく有価証券に近いと思います。有価証券なら、きちんと法律が管理しないといけないのでは?という指摘もあると思います。

先物商品取引所の立場から言えることは、取引所や規制で、取引が精査され、安全になっていることです。一方で、取引所や規制が、技術の進歩に追いついておらず、非効率を生み出している可能性も否定できません。アセットトークンの発行者は、その非効率を非難するかもしれませんし、それ自体が社会を動かす原動力にもなると思います。

一方で、金融商品取引法にはもちろん罰則規定もあり、その罰則のリスクを冒してまで、アセットトークンを発行することが、本当に考慮された行動なのか?っと感じるところがあります。

アセットトークンに一般の人が安易に行くのは、既存の取引所への不信感などが上げられると思います。粉飾決算含め既存の監査システムがきちんと機能しているとは思えない時があります。なぜこのような投資信託、株式が取引所で上場されているのか疑問に思う銘柄もたくさんあります。

アセットトークンをきっかけに、再度、既存の証券その他取引所がその存在意義を考えるきっかけになればいいかと思います。

マネタリートークン

これはほとんどの場合、ビットコインを指すと思います。少し乱暴ですが「マネタリートークン=ビットコイン」と思っていればいいと思います。

マネタリートークンは、いたってシンプルで、通貨です。私たちが日々使っているお金と同じ機能です。ただ、発行している人と使える場所が違うだけです。日本円は日本銀行が発行してますし、私のいるインドネシアではインドネシア・ルピアを、インドネシア中央銀行が発行しています。

ビットコインはマイナーという行為で日々発行されています。マイニングという行動については、他の方の記事などを参考にしていただければと思います。通貨発行も、誰がやるかに関係なく、ビジネスとして見るといかがでしょうか?

4月19日の米CNBCが米Morgan Stanleyのアナリストの予測として、ビットコインのマイナーの損益分岐点は8,600ドルと紹介しています。ビットコインの価格がそれくらいじゃないと、コストがかかりすぎて、マイニングをやっても儲かりませんということです。

日本銀行は、毎年10億枚以上の1万円札を発行してますが、1枚あたり、コストは三十円以下だそうです。とてつもない利益ですね。そう考えると、日本銀行の方がビジネスとして、うまく行っているように見える側面があります。

参考:財務省 平成30年度日本銀行券製造計画

ユーティリティートークン

巷で言われているICOのほとんどはこちらになると思います。何かサービスや物を受け取れる引換券をトークンと表現してるようです。「ユーティリティートークン」と最初聞いた時、名前から水道・電気代でも払えるかな?っと思いました。

Utility Bill (公共料金の支払い)が一番身近でユーティリティーという単語を聞きます。

何かものが受け取れる場合であれば、私がいる先物取引所でやっていることに一番近いかなっと思います。私のいる取引所では、インドネシアの錫(スズ)という金属が取引されています。実際に、錫という金属を5トン単位でパッケージで買うことが出来ます。基本的には、代金を頂いて実際にすぐお渡しできるような商品でないため、倉庫で受領できる引換券(通称荷受け証券)を発行しています。

しかし、ほとんどのユーティリティートークンは、ものが受け取れるものというよりも、何かのデジタルサービス(ネットのクラウドサービスのようなもの)を受けられるものが多いのが個人的印象です。

ICOに関しての基礎知識として、参考になれば幸いです。