ビットコインETFの入り口となるか?ドイツ企業が提案した仮想通貨ETNとは

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ビットコインETFの入り口となるか?ドイツ企業が提案した仮想通貨ETNとは

ドイツの暗号資産(仮想通貨)管理企業であるアイコニック(Iconic Funds)は、ビットコイン版上場投資証券(ETN:Exchange Traded Note)を、最大1億ノートを発行予定として、フランクフルトとルクセンブルクの証券取引所に上場させる計画を発表しています。

これはニューヨーク証券取引所(NYSE)のビットコインインデックス(NYXBT)に連動し、個人・機関問わず、全ての投資家が利用できる商品だとドイツのハンデルスブラット紙(Handelsblatt)が報じました。

ETNは仮想通貨界でのETFの入り口になるのか?

アメリカの規制当局がビットコインの上場投資信託(ETF:Exchange Traded Fund)への認可を渋る中、アイコニックは適正に規制されたプラットフォーム上で、投資家がビットコインを取引するためのビットコインETN計画を発表しました。同社は既にビットコインETNに関する事業発起書を提出したようです。

ETNは無担保型の証券ですが、債券と同じように特定の満期日を持ち、それを発行した会社の信用のみによって裏付けされます。アイコニックは特に固定的な満期日を設けないことを示唆していますが、投資家には四半期ごとに設定できるオプションが用意されることになります。

アイコニックはドイツのフランクフルトを拠点としているものの、今回申請したビットコインETNは、隣国のルクセンブルク金融監督委員会(CSSF)の規制を受ける予定です。同社が集めた資金は、アメリカ大手仮想通貨取引所のコインベース(Coinbase)を通じてビットコインに換金されます。

取引は第4四半期にスタート

アイコニックによると、1ノートあたり1ユーロ(EUR)の価格で、投資家は最低10万ノート単位からの申し込みになり、ユーロまたはビットコイン(BTC)で購入できます。

2019年の初めにアイコニックは、マルタ金融サービス局(MFSA)による許可を受け、完全に規制された環境下で、時価総額トップ20に入る仮想通貨の価格を基とするインデックスファンドの立ち上げを進めています。今回提案されたETNはこれに続き、同社はドイツのISINコード(国際証券識別コード)を取得した上で、2019年の第4四半期からルクセンブルクとフランクフルトの証券取引所での取引開始を求めています。

アイコニック最高経営責任者(CEO)であるパトリック・ローリー(Patrick Lowry)氏は、ビットコインETNが金融機関と大口投資家の両方に、新しい投資の機会を提供すると告げた上で、「我々は将来的に仮想通貨向け構造的商品のポートフォリオを拡大し、主要な仮想通貨を使った新しい計画を立ち上げることを心待ちにしている」と述べています。

ビットコインETNに対する懐疑的な意見も多い

一部の専門家はビットコインETNを仮想通貨関連商品の新たな先がけと見ていますが、一方で規制当局は、仮想通貨のETNならびにETFに対しては懐疑的です。さらにイギリスでは金融行動監視機構(FCA)が、仮想通貨ETNの禁止を検討しています。こうした動きに対して、同国の資産管理会社コインシェアーズ(Coinshares)は、ウェブ上に書簡を掲載するなど、顧客を巻き込んでの抗議を行っています。

ビットコイン(BTC)の価格・相場・チャート

参考
Start-up will Bitcoin an die Frankfurter Börse bringen
Crypto Asset Management Firm Iconic Funds to Launch Bitcoin ETN

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