仮想通貨の世界も親離れ?ビットコイン(BTC)との相関関係薄れる

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仮想通貨の世界も親離れ?ビットコイン(BTC)との相関関係薄れる

大手仮想通貨取引所バイナンス(Binance)の分析部門バイナンス・リサーチ(Binance Research)が最近公表(2019年3月20日)した研究リポートによると、ビットコイン(BTC)とその他アルトコインとの深い相関関係が徐々に薄くなっているとの注目される調査結果が出ました。それは仮想通貨市場がビットコインに依存せずに成り立ち、市場が円熟する兆しかもしれません。

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ビットコイン(BTC)の現在の価格

ビットコイン(BTC)はUSDに比べてアルトコインとの相関性が薄れている

アナリストだけでなく投資家もまたこれまでは、ほぼすべての仮想通貨が、ビットコインを中心に深い相関関係にあったと見ており、その原因は仮想通貨市場の未成熟の表れだと解釈してきました。それぞれのアルトコインは、市場の全体状況とは無縁な独自の理由付けをして、市場を動かすことはめったになかったのがその証拠です。

しかし事態は変わり始めています。ビットコインとさまざまなアルトコインの間の利益変動に見られた相関性が、過去3カ月にわたり顕著に薄れていることがバイナンスの分析部門調査で判明したのです。リポートはその事実について、「BTC価格(ビットコイン調整価格)に基づく暗号資産の利益の相関性は、同じコインの米ドルに固定した利益との相関性と比較して、暗号資産の間の相関関係が顕著に低くなっている」と指摘しています。

リポートによると、2017年12月のビットコイン高騰から転じて、18年の暴落によって、特に金銭的見返りの意味で仮想通貨の間の相関関係が低くなる結果を招きました。それが意味することは、今後の価格サイクル(高騰や下落を含めて)は、市場全体が1つになって動く原因にはならず、それが続くと個々のアルトコインが固有の動きをして、結果的に市場が成熟する兆しになると分析しています。

過去3カ月、USD建てコインの利益がビットコイン建てのそれを大きく上回っている

多くの仮想通貨が、ビットコインの価格変動とは別の動きを示し始めたのに対して、USDに固定した利益が徐々に増え始めています。この相関関係は、18年にUSDとペアになるステーブルコインの台頭と一致し、業界の取引総額に占めるBTCペアの寄与率が下落していることとも合致しています。

リポートはいくつかの結論を導いています。

  • 時価総額30位までの暗号資産の内、USD建ての利益は、過去3カ月(18年12月1日-19年3月1日)にわたり極めて大きな相関関係を示した。
  • 時価総額の大きな暗号資産のBTC建ての利益は、同じ期間でUSD建て利益よりはるかに相関関係が薄くなっている。
  • USDと連結したステーブルコインが市場の変化を促進

    リポートは結論として、時価総額が高い暗号通貨ほど、米ドル建ての利益に高い相関関係を示しており、これら相関関係は2018年を通じて増加したことが分かりました。対照的にBTC建ての利益の暗号資産との相関関係は、同じ期間にわたり減少しました。

    これら相関関係の興味ある変化は、取引所におけるステーブルコインの量と取引ペアの増加と一致していましたが、分析で分かったことは、ほかの特異な要因も考慮すべきだと指摘しています。

    ますます多くの取引所が直接USDペアの取引を提供し、ステーブルコインが市場に出回るようになると、BTC建てのアルトコインの取引がますます減ります。その結果は今回のような非相関傾向が長続きして、市場は成熟し、変動する度合いが低くなっていきます。

    新しいステーブルコインが市場に多く出回ると、市場のダイナミクス(力関係)に明白な影響が表れ、トレーダーや投資家はビットコインに固定されたアルトコインの取引をあえて扱う必要はなくなります。バイナンスの分析の基づくこのようは市場の変化が、今後深化するのか注目されます。

    ビットコイン(BTC)のリアルタイムチャート

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    参考
    BINANCE RESEARCH