今月のBTCは好調でした。

310,000円付近で底をうってからはグングンと値を伸ばし、500,000円で上値の重さを確認したものの、突破後は最高値もものともせず一気に600,000円台に到達。現在は630,000円台半ばを推移しています。

高値を一気に更新

10月17日現在のBTC/JPYの日足チャートを見ると、雲を抜けた10月8日以降の力強いトレンドが確認できます。(テクニカルは5日移動平均線と一目均衡表)。

今月は仮想通貨に関わるポジティブなヘッドラインが多く、良好な投資家心理からBTCは一方的に買われる展開でした。

10月に入り、雲上限と心理的節目が重なる500,000円で小幅な調整をしたものの、先月の中国のICO禁止令から国際的に規制が連鎖する流れもなく、JPモルガンのCEOジェイミー・ダイモン氏のスタンスとは対照的に、米系投資銀行ゴールドマンサックスがBTCへの参入を検討している事が市場に伝わりました。

10月4日にはロイド・ブランクファインCEOがこの報道をツイッターで認め、これを受け上値での抵抗が一気に弱くなり、BTC/JPYは500,000円を突破しました。

そこからは買い意欲が薄れると思っていたのですが、アルトコインへの新たな資金流入が続いた事、その一部がBTCに還流した事からBTCは一気に650,000円まで伸びました。

アルトコインへの期待は高い

さて500,000円台を突破した後もBTCの値動きは力強く感じます。アルトコインへの期待感から仮想通貨市場全体に資金流入が続いている様子です。

まず、真っ先に上げられるのはBTCの再分岐懸念でしょう。

BTCは再分岐を行い、ビットコインキャッシュに続きビットコインゴールドという仮想通貨が新たに誕生する見込みです。この新通貨はビットコイン保有者に付与される見込みであることから、BTCの価格が高騰しています。

また、10月16日にイーサリアムのメトロポリスハードフォークが行われたことや、同日より開催されているSWELLという国際会議(ベン・バーナンキ元FRB議長が参加)で決済システムであるRippleの国際銀行間送金での活用に関して何か大きな発表があるのではないかという期待感から、仮想通貨市場全体に高揚感が漂っていると考えられます。

BTCはバブルなのか?

上記のヘッドラインを踏まえるといよいよ年内にも100万円を狙うという展開も見えてきそうですが、ちょっと待ってください。

BTCの分岐が価格上昇を牽引しているという状況を、筆者は疑問に感じています。

そもそも、BTCの価格形成を根拠づけている性質の一つに発行上限があります。

しかし、このように何度も分岐が許されてしまう状況だと、事実上BTCは発行上限が無くなったと捉えられかねません。

BTCが無制約に分岐し続けたらどうでしょう。

それこそICO同様、本当に詐欺だと見られてしまうかもしれません。

BCHのケースを引き合いに、分岐後両方のコインを保有できるため価格が上昇するというのも想像に難くはないですが、冷静にこの分岐騒動を見れば、BTCの信用が剥離しかねません。

筆者が最も懸念しているのは、市場がバブルだと感じてしまう事です。

もちろんBTCがバブルかどうかは見解が分かれるところですが、バブルか否かは実際に価格が暴落するまで誰にも説明できません。

しかし価格が暴落する一つのきっかけは、適正な価格が現価格より遥かに低いと市場参加者が根拠を持って認識する事であり、これを明確に感じさせる過熱感の兆候は「理にかなわない上昇が続いている事」です。分岐するごとに価格が上昇する、という性質はこれに当てはまります。

個人的な感覚ですが、相場というのは価格上昇が急過ぎると暴落するテールリスクが高まり、こまめに調整を挟みながら堅調に推移すると上昇が長期間続くような気がします。

そのため、これまでもBTCは2カ月程度の調整を、相場の自己実現的な性質から繰り返してきたのだと考えています。

10月後半の展望

上記を踏まえると、今月一度大きな調整を迎えると考えています。ビットコインゴールドの分岐前後は「噂で買って、事実で売る」形が確認されるのではないでしょうか。

半歩先は買い、一歩先は売りというシナリオをメインに、高値をつけたと見えるタイミングで反転売りから本格的に仕掛けていきたいと考えています。とはいえ依然として過熱感が強いため、指値は串刺しになる危険性から安易な逆張りは避けトレンドの転換をじっくりと待っていきたいです。

BTCはリスクの高い投資対象です。投資の判断は自己責任で行いましょう。