ビットコイン開発者で起業家のJimmy Song氏 2月9日の動画配信:プルーフ・オブ・ステークについて

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ビットコインの開発者で起業家のJimmy Song氏による動画配信。YouTube「Off Chain」の2月9日に配信された動画で語った内容(要点をまとめたもの)をお届けします。

ビットコインのコンセンサスにはプルーフ・オブ・ワーク(PoW)というマイニング用のマシンや電気代などのコストをかける方法が採用されています。これはネットワークの安全性を担保するために必要である一方、電気の無駄遣いなのではと言われており、PoWよりもPoSのほうが良いのではないかという質問を受ける事が増えたようです。

この動画では彼がPoSの問題点だと思う部分を指摘しつつも、最後にはどのような場面でPoSの可能性があるのかについて語っています。

プルーフ・オブ・ステークのコストについて

人々は、プルーフ・オブ・ワークは電力を無駄にしているので、そのような費用のかからないプルーフ・オブ・ステークの方がはるかに良いと考えているようだ。しかしプルーフ・オブ・ステークにもどこかで何らかのワークは必要でそれには費用が掛かる。プルーフ・オブ・ステークについてもそういった費用を考える必要がある。

プルーフ・オブ・ステークの仕組み

プルーフ・オブ・ステークにもいくつかタイプがある。まず、純粋なプルーフ・オブ・ステークでは全てのコインが初めに作成され、配布される。ある程度の期間コインを使わずにおいておくことでステークを獲得してブロックを作成し、取引手数料を得ることができる。例えば、100万コインが発行されていて、あなたは1万コインを保有しているとする。そうすると1%の確率でブロックを作成し取引手数料を手に入れることができる。

プルーフ・オブ・ステークのセキュリティに関する問題

プルーフ・オブ・ステークはコストなしでプルーフ・オブ・ワークの利点をすべて得られるという考えがあるがそれは間違いだ。セキュリティの観点から多くの懸念がある。

例えば、Stake Grindingのような攻撃があり、ランダムに取引手数料を得るチャンスが回ってくるはずの「ランダムさ」を攻撃者によってコントロールされてしまう可能性があり、安全ではない。

プルーフ・オブ・ワークにはコンピューターによる膨大な計算が必要とされ、攻撃方法は知られているがそのコストは高く実行に値しない。しかし、プルーフ・オブ・ステークに対する攻撃はコストが低いためやるだけの価値がある。対策も考えられているが、プルーフ・オブ・ワークのようなコスト、または中央集権的なシステムが必要になる。

プルーフ・オブ・ステークの経済的な問題

多くの人はプルーフ・オブ・ステークは無料だと考えているがそれは間違っている。例えばビットコインでは12.5BTCの報酬が与えられるが、それは12.5BTCまでなら費用をかけてでもブロックを作成しようという経済が働くということだ。プルーフ・オブ・ステークではコインをロックしなければならないため、それによって失う流動性や機会損失が費用となる。

電気自動車がガソリン車より環境に良いかどうかは、製造や発電も含めて総合的に考えなければならないように、プルーフ・オブ・ステークでも全体を考慮する必要がある。実際、プルーフ・オブ・ステークは目立たない形のプルーフ・オブ・ワークのようなものだ。

透明性という意味ではプルーフ・オブ・ワークが優れている。しかし、まったく別の用途、例えば投票においてはプルーフ・オブ・ステークには未来があるだろう。

※動画の一部を抜粋し、まとめています。全文は動画をご覧ください。(字幕も対応しています)

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