韓国:仮想通貨取引所の相次ぐハッキング、保険会社は業界参入に消極的

5409

韓国仮想通貨取引所の相次ぐハッキング、保険会社は業界参入に消極的

多数の仮想通貨取引所が加盟する韓国ブロックチェーン協会では、万が一の損害時の為に保険を導入しているという。当初は、請け負う保険会社にとってもビジネスチャンスになると考えられていたが、立て続けに起こった韓国での取引所ハッキング事件を受けて、保険会社はこの不安定な業界への参入に尻込みしているという。

韓国仮想通貨取引所のハッキング被害による保険会社の懸念

韓国ブロックチェーン協会は、仮想通貨取引の安全性を向上させ、政府との調整を図る役割を担うが、被害総額350億ウォン(約35億円)にのぼった先日の韓国大手の仮想通貨取引所Bithumb(ビッサム)ハッキング事件により、安全対策が機能していないことが明らかになった。

関連:韓国大手取引所Bithumb(ビッサム)が35億円相当の仮想通貨ハッキング被害

韓国メディアBusiness Korea誌のインタビューに対し、保険会社関係者は次のように語る。

「以前、韓国ブロックチェーン協会が保険会社に対して行った説明では、安全性のための取り組みが強調されていました。しかし、韓国最大手の仮想通貨取引所がハッキングの被害にあったことで、我々保険会社は不安を感じています。仮想通貨のリスクを測る統計もありませんし、このような状況で、Bithumbよりも規模の小さい取引所に、保険会社がサービスを提供することは難しいでしょう。」

仮想通貨取引所と提携する保険会社は、さらに再保険として他社の保険に加入しリスクに備える必要がある。しかし、保険会社が仮想通貨業界の安全性に不信感を抱く状況では、再保険を担う保険会社を見つけるのは難しい。

一方で、取引所のユーザーは保険適用がある取引所を求めるため、取引所は解決策が見い出せないジレンマを抱えている。韓国の仮想通貨業界の広報関係者は、最近の一連のハッキング事件によりユーザーの安全性への不安は広がっているが、取引所がユーザーの不安を取り除く方策を取ることは現状不可能だと述べている。

韓国大手の保険会社が取引所の保障請求を認めなかった事例

2018年3月、韓国で大手保険会社であるDB Insuranseは、仮想通貨取引所ユービット(Youbit)を運営する親会社ヤピアン(Yapian)から、2017年末にハッキング被害を受けたとして請求していた損害保障金の支払いを拒否したと報じられた。

ユービットはこのハッキング被害の際に資産の17%を失ったとされていたが、その半年以上前の2017年4月にもハッキング被害に遭っており、2回目の被害となっていた。DB Insuranceは拒否理由について公開していない。

相次ぐハッキング被害などといった仮想通貨特有のリスクは存在するため、保険会社が仮想通貨取引所と提携する場合、リスクをどのように算出するか、詳細の調査が必要となる。現状出せていないリスクの算出には、保険会社が仮想通貨やブロックチェーン、ウォレットなどの技術を理解していくことが必要不可欠となるだろう。

関連
44億円相当の仮想通貨が流出!韓国取引所Coinrailでハッキング被害が発生
韓国の取引所CoinrailとBithumbのハッキング事件が相場に与えた影響の違いを考察!

参考:NEWSBTC