韓国ゲーム大手企業とブロックチェーン、注目されるゲーム市場の行方

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韓国ゲーム大手企業とブロックチェーン、注目されるゲーム市場の行方

韓国では、ブロックチェーンを新たな産業として発展を促している。今後、韓国ではあらゆる事業や分野においてブロックチェーンシステムが使用されていくだろう。そして、ゲーム分野においてもブロックチェーン技術の適用が目指されているのだ。

韓国大手ゲーム会社Netmarbleと仮想通貨市場

韓国の大手ゲーム企業である Netmarble(ネットマーブル)は、ブロックチェーン技術の採用に対して非常に好意的な姿勢を示している。同社は、『セブンナイツ』や『リネージュ2レボリューション』など日本でも大ヒットと言って過言ではないゲームアプリを提供しており、 Netmarbleのブロックチェーン事業への参入は、大きな話題となった。

ブロックチェーン技術は、デジタル通貨のシステムとして有名だ。しかし、ブロックチェーン技術の本質は、人間のライフスタイルを劇的に変えるものであり、世界の経済の様々な分野で応用が可能。Netmarbleの創業者であるパン・ジュンヒョク氏、ブロックチェーンの可能性を好意的に解釈したうえで、ブロックチェーンのシステムが全産業を占める画期的な技術だと述べている。

Netmarbleの優位性は、売上として世界で最も勢いのあるゲーム市場の一員を誇る韓国市場を超越していることにある。2016年には、売上高は日本円換算で約1,498億円、2017年には約2,430億円にまで増加した。

Netmarbleの取締役会長であるジュンヒョク氏は、2018年2月には、ブロックチェーン技術の活用を模索したうえで、「Netmarble Coin」といったような独自の仮想通貨を生みだす可能性も発表した。同社のコンテンツであるセブンナイツもブロックチェーンや人工知能、バーチャルリアリティの研究開発を行って新しいビジネス分野を拡大する計画だ。

ジュンヒョク氏は、ゲーム市場と仮想通貨の連携は、大きなメリットを生むと見ており、海外の子会社で ICOを行う可能性も示している。ゲーム内通貨と仮想通貨、そして法定通貨が互いに連携をとることによって、ゲーム市場を活性化するとともに仮想通貨市場も盛り上がることになるだろう。

韓国のゲーム市場に対して今後期待すること

韓国のゲーム会社でブロックチェーン技術の採用を表明しているのはNetmarbleだけではない。代表例としては、にゃんこレンジャーやLINE大富豪などを手がけているMEMORYなどもブロックチェーン技術を使用したゲームを開発する予定だ。

韓国によるブロックチェーン技術の活用は、2018年に入ってから本格的にスタートした。もっとも、すでに韓国中央銀行や韓国銀行連合などの政府機関では、独自のブロックチェーンを用いた顧客IDの管理なども行われており、Netmarbleの会長であるジュンヒョク氏の見通しは、韓国の仮想通貨市場を示すものとなりつつある。

韓国だけでなく、大手の企業などによるブロックチェーンの開発は、加速度的に進んでいる。仮想通貨そのものがバブルと評されることも少なくはないが、ブロックチェーンのシステムには諦めてしまうには惜しい可能性が秘められている。そのため、韓国においては、ゲーム市場のように仮想通貨のシステムと相性のいい巨大な市場は、続々とブロックチェーンに合わせたアプリを開発していくと予想される。

また、ブロックチェーンの性質からすれば、コンテンツの制作者とユーザーを直接結びつけるブロックチェーンも開発が可能である。その為、ゲーム市場におけるブロックチェーンの使用はコンテンツの保護やアップデートなどにも大いに役立つ。

韓国は、仮想通貨とブロックチェーンテクノロジーの概念を完全に受け入れたうえで、技術を前向きに使用していくことを表明している国の1つだ。ゲーム分野で大手企業がブロックチェーン技術の採用を大々的に発表できたのも、政府としてブロックチェーン技術を採用していく姿勢を強く示しているから。

今後、韓国のゲーム市場は既存のシステムに対応したものとブロックチェーン技術を応用したもの、両方から発表されていくだろう。韓国のゲーム市場の今後は要注目だ。

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参考
Bitcoinexchangeguide
Forbes