法定通貨が安定しない国は日本人が想像するより多い、直近1年の通貨の下落率一覧

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法定通貨が安定しない国は日本人が想像するより多い、直近1年の通貨の下落率一覧

中央銀行がしっかりと機能していない国が存在

ビットコインを仮想 ”通貨” として見た時、その欠陥は高いボラティリティにあります。
アメリカドルも、日本円も、ユーロも、法定通貨は中央銀行が存在し、供給の調整をすることで過度のインフレおよび過度なデフレを防ぎます。

一方でビットコインにはその機能がありません。
中央銀行が存在が存在しないことでボラティリティが高くなっており、これは「通貨」として捉えるならビットコインの欠点だと言えます。

しかし、物価の安定をさせ、通貨を日常生活で使えるために役割を果たすべき中央銀行が、しっかり機能していない国が存在します。

それは、ベネスエラやトルコです。ベネズエラは数万パーセント単位のインフレを直近1年でしており、トルコリラは高金利通貨として知られますがその金利以上に対ドルで価格を落としています。

これら2つは最たる例ですが、通貨の価格の安定という中央銀行の役目を果たせてない国はおそらく多くの人が想像する以上に存在します。

法定通貨の直近の値動き、ボラティリティが高い1年

以下は、対ドルでの各国の法定通貨の直近1年での値動きです。
いかにドルが強かった1年で、法定通貨も先進国のものを除けば十分にボラティリティが高いことがわかります。

Currency against US Dollar, past year.

  • Nigeria: -0.1%
  • UK: -0.3%
  • Japan: -0.9%
  • Euro: -1.8%
  • Canada: -2.5%
  • China: -3.5%
  • Australia: -7.6%
  • Mexico: -8%
  • South Africa: -10%
  • India: -10%
  • Indonesia: -10%
  • Sweden: -15%
  • Pakistan: -16%
  • Russia: -16%
  • Brazil: -31%
  • Argentina: -80%
  • Turkey: -86%

https://twitter.com/spectatorindex)より引用

一方、ビットコインの価格は昨年の最高価格から1/3近くまで下がっているという事実はあり、だからビットコインでも良いなどという考えは安直すぎますが、このような状況をみれば自国通貨に潜在的不安を抱える国の人たちがビットコインやその他の暗号通貨に関心を持つことは決して不思議ではないとも知っておくべきと言えます。

ベネスエラでは国民が政府警察から隠れてマイニングを行ったり、DASHが流行っているなどという動きもあります。

参考:財政破綻国で暗号通貨はどのように社会を変えるか。ベネズエラ現地レポート。

ベネズエラやトルコだけでなく、アルゼンチンなども通貨下落率は高く、同国は財政破綻を複数回経験している国でもあります。こういった国々での暗号通貨の役割は日本や先進国のそれとはまた違ったものになるだろうと思います。

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関連:トルコ通貨危機で国内の仮想通貨取引が急増、ビットコインはリラよりリスクが低い?