もしかして誤解してない?ライトニングネットワーク(LN)の間違った認識や陰謀論まとめ

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ライトニングネットワーク_イメージ

Junya Hirano 平野淳也(@junbhirano

ライトニングネットワーク(LN)の動向が盛り上がっています。

ライトニングネットワークを使った初めての物品購入が完了したようです。
米オンライン掲示板Redditに書き込みしたあるユーザーによると、VPNルーターを注文しライトニングネットワークを使って決済した事例などもでており、一部の開発者はライトニングネットワークをメインネットで実験的に使用しています。

先日は、ビットコイナー反省会チャンネルでも、ライトニングネットワークの支払いデモの中継動画がライブ公開されました。

▼ビットコイナー反省会チャンネル
Lightning Network(ライトニングネットワーク)を実際に体験してみよう with 大石さん

Lightning LABのCEOやbitcoin.orgのCo-Ornerなどは、メインネットでライトニングネットワークを使用するのは早急であると批判をしてたりもしますが、まだエンドユーザーが気軽に利用できるものではないし、一部の開発者たちが自己責任で行っている状態です。

筆者個人としては、今の規模で例えばハッキングなど何かあっても大きな問題にはならないだろうし、肯定的な立場をとっています。なにより、テストネットではなく、メインネットで稼働しているのを見せられるほど、技術の進歩を感じることはありません。

さて、このように盛り上がりを見せるライトニングネットワークですが、同時にライトニングネットワークに関する誤解や意図的なネガティブキャンペーン、挙句は陰謀論も蔓延している状況です。ごく一部には有用な批判もあるのですが、前提理解が足りていない批判のほうが大多数を占めていて、生産的な議論が難しい状況になっています。

ここでは、よくある誤解や、ありがちな陰謀論を纏め、それらは間違いであることを指摘しておこうと思います。

ライトニングネットワークが銀行的であるという批判

ライトニングネットワーク(LN)はノードを立てるのに、デポジットが必要であり、ユーザー側がライトニングを使用するのはトラストレスです。一部のハブが力を持つことはあり得ることかもしれないがライトニングネットワークが銀行のようなものであるという認識がたまにあるのは誤解。

LNのハブは完全な自由市場で、誰でもハブを建てることが出来ます。だからあなただってLNのハブを運用するビジネスへの参入機会はあるし、同時に銀行や取引所がハブになるかもしれません。けれど、ハブにビットコイン(BTC)を預金する必要はないし、ハブがハッキングされてもユーザーはお金を失わないトラストレスな設計であり、これを銀行的と批判するのは筋違いです。

ブロックストリーム社(Blockstream)陰謀論

レイヤー2などの技術を開発するBlockstream社の陰謀論などが漕びっています。
ライトニングネットワーク(LN)はブロックストリームがマイナーから収益を奪うためのツールであり、ライトニングネットワークをユーザーが使う度、ブロックストリームがちゃりんちゃりんと儲かる仕組みになっている。

また、ブロックストリームのバックには金融機関がついていて、ビットコインを支配しようとしている、などの言論が一部で囁かれます。これは事実を直視ずべきとしか言いようがないですが、ライトニングネットワークはオープンソースのプロトコルです。

ハブを運用しても、ノードをいくら設置しても、それによってBlockstream社が利益を得る仕組みではないことは容易に検証できます。
もはや、ここまで来ると、カルトに近いですが、惑わされないようにしたいところです。

ハブを運営するプレイヤーが高額の手数料を得る

ライトニングネットワークで相互接続されていないノード同士の送金は直接はできず、ハブを通す必要があります。この中継ハブは手数料は得ますが、一部ではこれが高額な手数料・暴利を貪るとの指摘があります。

ですが、この初期値は、1satoshi (0.00000001BTC=0.0015円くらい)です。
つまり、1万回送金の中継をしてやっと100円を稼げます。

さらに先述したように、ノードを建てることは自由参加であり、ハブの手数料を初期値から下げて運営し、手数料競争する事例も起きるはずです。ライトニングネットワークのハブが不当に儲けるような可能性は低いと言えます。

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これと加えて、有用な批判や問題の指摘も同時にあるので、そちらも後日まとめようと思います。

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