英国リバプール市、ブロックチェーン技術を利用した環境問題への取り組み目標とは?

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英国リバプール市、ブロックチェーン技術を利用した環境問題への取り組み目標を発表

リバプール市議会は、環境問題に取り組むデジタル系NGO(非政府組織)である、Poseidon Foundation(ポセイドン財団)との提携に合意した。リバプール市は、ポセイドン財団の技術に支えられたプラットフォームを統合し、2020年の終わりまでに世界初のクライメイト・ポジティブ(気候面でポジティブ)な都市になることを目指している。

環境保護のためのブロックチェーン活用計画

英国(イギリス)イングランドの中心都市であるリバプール市は、より環境意識を持った都市になるために着実な取り組みを行ってきた。2012年から2016年までの期間、同市の再利用可能なエネルギーの導入は550%に増加し、二酸化炭素排出量は558,000トン減少した。さらに、2月には、電力を節約するために15,000以上の街灯をLED電球に置き換えるという。

現在リバプール市は、さらに野心的なゴールを達成するためにブロックチェーンの利用を検討している。リバプール市議会は、2018年の終わりまでに同市がクライメイト・ポジティブな都市の権威となり、2020年の終わりまでには世界初のクライメイト・ポジティブ都市になることを目指している。

リバプール市議会のツイートによると、ポセイドン財団は、ブロックチェーンプラットフォームをリバプール市の業務に統合するために同市と提携することに合意した。

▼リバプール市議会のツイート
リバプール市議会は、世界初のクライメイト・ポジティブ都市になることを目指し、ブロックチェーン技術を利用するためにポセイドン財団との取引に署名する。

2030年までに二酸化炭素排出量の40%削減目標

NGOのポセイドン財団は、「最も重要な森林保全の影響を追跡するための透明性と追跡可能性を導入するブロックチェーン技術」を使用している。今のところ、同NGOはペルーのCordillera Azul National Park(コルディジェラ・アズール国立公園)とアマゾン川流域において、環境の復元および保全プロジェクトに取り組んでいる。ポセイドン財団のブロックチェーンプラットフォームは既にアイスクリームメーカーBen&Jerry’sによって、この有名なデザートを製造する際の環境への影響を最小化するために利用されている。

契約の一部として、ポセイドン財団は同NGOの技術の試験運用と、地元の学校、大学、および企業と協業して教育プログラムを開発するために、運営をリバプール市に移動する。この教育プログラムは、2030年までに二酸化炭素排出量を40%削減するというリバプール市議会の約束を果たす上で不可欠な役割を果たす、環境への影響に関するプログラムだ。

他にも、ポセイドン財団は現在、世界初の気候に及ぼす影響を低減する自動車をリバプールの企業と協力して開発している。リバプール市の市長Joe Anderson氏は、この新しい提携への称賛を表明し、下記ように述べた。

「ポセイドンの技術は、世界中の政府、企業、そして個人が気候変動の原因を元に戻すためのソリューションを提供することのできる、今までに類を見ないような技術だ。私はこの契約によって、リバプール市に最先端の技術をもたらすことができることにわくわくしている。」

Anderson氏はまた、ポセイドン財団との協業により、どのように「急進的な新しい方法」がもたらされ、2030年の40%削減に向け、リバプール市の二酸化炭素排出量を大幅に削減できるのかについても説明した。

ポセイドン財団のGiricz氏はこの契約が、「市が二酸化炭素排出量を調整するためにブロックチェーン技術を利用する最初の取り組みになるだろう」と述べ、その他の都市に対して “行動する” ことを要求した。なぜなら、「ポセイドンのプラットフォームは完全にスケール可能であることが明らかになった」からだ。

世界的なエネルギー危機に立ち向かう

リバプール市とポセイドン財団との提携は、10月末に行われる国連世界都市デーで紹介される。Anderson市長は、9月にサミットを主催し、ポセイドン財団がどのように組織をクライメイト・ポジティブにすることが可能なのかを人々に示す計画だ。世界中でますます多くの組織や機関が、エネルギー危機を解決し、気候変動と戦うためにブロックチェーン技術を利用することに興味を示すだろう。

国連は、1月にClimate Chain Coalition(CCC)を立ち上げた。この連合は、気候変動に対抗するためにどのようにブロックチェーン技術を利用することが可能なのかを調査する。

チリでは、National Energy Commission(国家エネルギー委員会)の事務総長が3月に、同委員会がエネルギーデータを保護するためにブロックチェーン技術を利用すると述べた。環境問題にブロックチェーンが使えわれる例は今後注目されていくだろう。

関連:ロシア天然資源・環境省大臣「グリーンエネルギー」を使ったマイニングを提言

参考:Bitcoinist

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