NEM(ネム)ブロックチェーンで世界の持続可能性を管理する“Xarbon”プロジェクトとは?

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NEM(ネム)ブロックチェーンで世界の持続可能性を管理するプロジェクトとは?

炭素市場の透明性、効率性、流動性を高めるプロジェクトでNEM(ネム)のブロックチェーンが選ばれました。炭素資産をデジタル化すること、ブロックチェーンで管理すること、これら背景とNEMブロックチェーンが選ばれた理由をまとめていきます。

世界の持続可能性を管理するプロジェクトの背景

京都議定書で定められていた排出量

京都議定書とは、1997年に京都市で開かれた気候変動枠組条約に関する議定書のこと。議定書で設定された各国の温室効果ガス6種の削減目標が記載されている。2008年から2012年までに、先進国全体の温室効果ガス6種の合計排出量を1990年から5%削減することを目的として定められていた。

世界の持続可能性をNEM(ネム)ブロックチェーンにて管理する(出典:全国地球温暖化防止活動推進センターより)

排出量を一律の基準内に抑える為の排出量取引

国や企業では、排出量を排出枠内に抑える必要がある。排出量を抑えた国や事業で発生したクレジットを、排出枠を超えて排出してしまった国や事業が買い取ることで、排出枠を遵守したとすることができる。温室効果ガスの削減が容易ではない国は少ない費用で削減が可能で、削減が容易な国は、その対価を求めて多くの削減を捻出することを目的としている。

このような背景があり、『Xarbon』というプロジェクトは、この問題に対しNEMのブロックチェーンを用いて炭素市場の管理をしていくことを目指している。

ブロックチェーン技術活用の“Xarbon”プロジェクト発足

世界の持続可能性をNEM(ネム)ブロックチェーンにて管理する(画像参考:Xarbon公式)
Xarbonでは、以下のことを掲げている。

  • テクノロジーで世界の持続可能性を実現する。
  • Xarbonは、約2億トンの炭素を削減し、50万ヘクタール以上の熱帯雨林を保護。
  • サスティナブル企業の多くは、パプアニューギニアの熱帯雨林を守ることにある。
  • 熱帯雨林は、炭素吸収源のようなもので炭素資源の節約につながる。

パプアニューギニアの熱帯雨林の減少

1972年から2002年までの30年の間に全森林面積の24%にあたる7万9千平方キロメートルの森林が消失と劣化している。これは九州の約2倍に相当する面積。

中国の経済発展とともに、パプアニューギニアの木材の輸出も高まり、パプアニューギニアの90%の丸太が中国へ輸出されている。パプアニューギニアの森林伐採は、非常に問題視されている。

Xarbonでは、この炭素資産をNEMのブロックチェーン上でデジタル化し、炭素市場の透明性、効率性、流動性を高め、誰がどれだけ保有しているのかを数値化する。

XarbonとNEM(ネム)ブロックチェーン

ブロックチェーンテクノロジーは透明性と改ざんが困難という特異性がある。この特異性を活かし、炭素資源を数値化し管理する。

なぜプラットフォームとして、NEMを選んだのかという問に対してこう述べている。

「デジタル化されたXarbonを構築するプラットフォームを決定するとき、ERC20とNEMモザイクのどちらかを選びました。BitsharesやWavesもありました。最後にNEMを選んだのには、いくつか理由があります。1つは使いやすさ、具体的に技術的な機能が必要でした。一定の小数点を持つデジタル化されたアセットを作成できるプラットフォームが必要。これは、多くのプラットフォームでは対応できない。Xarbonが必要としていた技術にNEMの機能が合っていました。」

ブロックチェーンで作らたトークンは、現実世界のモノとリンクさせることで透明性かつ改ざんできない記録として管理することができる。特に、現在一定量存在するモノに対して、そのモノの動向を管理するには、便利かもしれない。

限られたモノと流通先を把握することで、市場の流れは明確化し、次の対策や流動性を考慮することもできる。誰に行き渡り、どう使っているか、この明確な記録が次のステップへと誘うのかもしれない。

NEMのモザイク機能は、この社会問題を次のフェーズへ向かわせるきっかけになるのか。たくさんのサスティナブル企業がブロックチェーンを取り入れ、さらなる社会貢献につながるようなきっかけになってほしいと思う。

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参考:Xarbon公式