マカフィー氏が分散型取引所McAfeeDEXのベータ版を公開

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マカフィー氏が分散型取引所McAfeeDEXのベータ版を公開

ウイルス駆除ソフトのマカフィー(McAfee)の発明者ジョン・マカフィー(John McAfee)氏はこのほど、イーサリアム(Ethereum)ネットワーク上の分散型取引所(DEX)であるMcAfeeDEXのベータ版を公開しました。

中央管理者がなく個人間の取引が自立型のMcAfeeDEXベータ版

2019年10月7日のTwitter上で公開されたビデオツイートによると、マカフィー氏は分散型取引所(DEX)とそれを利用する投資家のニーズを強調しています。同氏はDEXが特定の中央管理者がなく、個人間で直接暗号資産(仮想通貨)のやりとりができる新しい自律型の取引所であることを強調して、最適に運用されるならば政府のコントロールとは無縁の完全な自由を提供すると主張しています。

DEXは取引の記録は分散型台帳(DLT)に記録され、秘密鍵もユーザー管理ということで、ハッカーや不正行為に強いとわれます。

マカフィー氏は投稿したビデオの中で、「McAfeeDEXベータ版が10月7日に公開される。政府のコントロール基盤である法定通貨から解放される門戸が開くだろう。それを中断することはできない」と述べています。

中央集権型の取引所は業界の弱点と主張するマカフィー氏

マカフィー氏のこの発言は、中国政府が2017年にすべての仮想通貨取引所を閉鎖して、仮想通貨業界に混乱が生じた出来事を暗示したことになります。また、米国の規制当局が多くの仮想通貨について、実は分散型(非中央集権)ではないと非難することへの反論です。

仮想通貨業界は徐々に、完全に投機的資産であることから、いつでも安全かつ自由に利用するファンドとうユーザーに有用性を提供する方向に移行しています。マカフィー氏は、無策の政府が作り出した伝統的な金融システムのコントロールから解放されるような、大きな有用性を仮想通貨の中に見いだそうとしています。

マカフィー氏によると、中央集権的な非分散型の取引所は、業界の弱点(泣き所)である」と指摘して、さらに多くの人々が分散型のプラットフォームを利用するよう呼び掛けています。

同氏は「分散型取引所は、誰の手によっても閉鎖することができない。非中央集権の意味するものは、誰もそれをコントロールすることはできないということだ」と説明しています。

分散型取引所(DEX)の台頭は不可避との見方

ビットコイン(BTC)価格は現在8,300ドル(約90万円)前後ですが、7月には大きく回復して1万3,500ドルを付け、先駆的な仮想通貨の将来的価値を予測するマカフィー氏にとって追い風になりました。同氏は10月1日、2021年初頭までにBTC価格が100万ドルになるという強気の発言を繰り返しています。

ちなみにコインデスク(Coindesk)によれば、分散型取引所(DEX)の台頭は不可避です。非分散型取引所は現在、市場の99%を占めていますが、例えばウェーヴス(Waves)のDEXは、日量約600万ドル(約6億4,000万円)の取引を行っています。

市中にあるDEXはそのほか、Ox、Rader Relay、IDEX、AirSwap、Blocknet、Gnosis 、DutchX、Legolasが知られています。DEXに共通するマイナスの側面は、流動性が低く取引量が少ないこと、自前の保管(カストディ)サービスのない取引所よりさらに相互運用性がないこと、法定通貨や仮想通貨の間の交換ができないことなどが挙げられます。

それでは将来発展が予想される取引所は、分散型あるいは非分散型のいずれでもなく、両者の美点を取り入れたハイブリッド型ということになるのかもしれません。
 

参考
McAfeeDEX: The New Decentralized Crypto Exchange From John McAfee Launches Beta Version

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