第3回:Microsoft、復活する巨大企業とブロックチェーン~2014-18年にかけての取り組み

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第3回:Microsoft、復活する巨大企業とブロックチェーン~2014-18年にかけての取り組み

本連載では、複数回のシリーズ企画として「Microsoft、復活する巨大企業とブロックチェーン」と題して、マイクロソフト(Microsoft)のブロックチェーン関連の取り組みについてオーバービューと考察を行っていきます。

Microsoftは、Google、Facebook、Amazon、Appleなどに先駆けブロックチェーンに最も早く取り組んできたIT巨大企業です。

彼らが、どのようにブロックチェーンに対して、アクションを起こしていたのか時系列に沿って見てみます。

ビットコイン(BTC)決済導入した2014年

Microsoftは2014年12月、ビットコイン(BTC)決済の導入を発表しました。Xbox Liveアカウントを通じて、Windows PhoneやMicrosoft Azure、Xbox Gamesなどのアプリ購入の際にビットコインを使用することが出来るようになりました。

米国ユーザーのみの対応でしたが、Microsoftがビットコイン決済を開始したことは当時注目されました。2014年頃というと、ビットコイン業界は、マウントゴックス(Mt. Gox)が破産したあとの傷も癒えておらず、今振り返っても、Microsoftの取り組みはかなり早かったと言えます。

コンセンシス(ConsenSys)と提携した2015年

2015年11月には、ブルックリンを拠点に置くイーサリアム(Ethereum)のインキュベーターであるコンセンシス(ConsenSys)と提携し、Ethereum Blockchain as a Serviceを発表しています。

Azureでのプライベートブロックチェーン、セミプライベートブロックチェーンの構築を可能にするものです。現在のAureの取り組みは、この延長線上にあるものと考えて良いでしょう。

ブロックチェーン開発団体と提携した2016年

2016年は、複数のパブリックブロックチェーンの開発団体とパートナーシップを結んだことをアナウンスしていました。例えばそのうちの1社は、LISKです。

これらのパートナーシップが現在も継続しているかは不明ですが、Microsoftは当時からブロックチェーンへの研究開発についてかなり積極的だったことが推測できます。

その他には、ブロックスタック・ラボ(Blockstack Labs)やコンセンシスと提携をして、ブロックチェーンを利用したアイデンティティサービスの共同研究開発を行うことを発表しています。

イーサリアムへの接続にはコンセンシス傘下のuPort、また、ビットコインへの接続にはブロックスタックのOnenameを使用し、ブロックチェーンベースの個人IDサービスなどの開発に取り組んでいました。

イーサリアム企業連合に加盟、2017年

2017年には、イーサリアム企業連合(Enterprise Ethereum Alliance)にローンチ時点から加盟しています。

またブロックチェーンを使った認証プラットフォームのティリオン(Tierion)と個人のアイデンティティの共同研究開発を発表をしています。

そして2016年に引き続き、Azureのマーケットプレイスでのプライベートチェーンやテストネットノードの構築などはサポートしており、Waves(ウェーブス)、Syscoin(シスコイン)などのサポートが確認できます。

ナスダック(NASDAQ)との提携を発表した2018年

2018年10月には、証券取引所のナスダック(NASDAQ)が使用しているインフラストラクチャーであるNasdaq Financial Framework (NFF)に対し、透明性と速度を向上させることを目的にAzureを活用したブロックチェーン関連のソリューションを提供する提携をしています。

また、本連載の第二回で紹介した、Azure Blockchain WorkbenchとAzure Blockchain Development Kitも2018年のリリースです。

以上、直近4年間のMicrosoftのブロックチェーン関連の取り組みを振り返りました。
これらは代表的な取り組みであり、Microsoftのブログを遡ると、2018年12月時点で69件のアーガイブ記事があり、これまでブロックチェーンへの多くの取り組みがあったことが伺えます。

ここまで振り返ると、同社のブロックチェーン関連の取り組みは一貫して、クラウドベンダーとして、エンタープライズにブロックチェーンをどのように利用してもらうかということにフォーカスをしているということが見えてきます。

連載「Microsoft、復活する巨大企業とブロックチェーン」
第1回~新たなミッションを掲げ再起を図る
第2回~エンタープライズ向けのサービスとは?
★第3回~2014-18年にかけての取り組み

参考:Microsoft Azure blog


Microsoft社は2018年12月18日(火)に、HashHubとNeutrinoとの共催でブロックチェーンビジネスサミットを開催します。ブロックチェーンの社会実装にフォーカスしたパネル、エンジニア向けハンズオン、懇親会など内容を予定しています。イベントの申し込みはこちらから。

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