仮想通貨不正マイニングウイルス、TV接続サービス「Amazon Fire」経由で感染報告

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仮想通貨不正マイニングウイルス、TV接続サービス「Amazon Fire」経由で感染報告

今日、マイニングの不正ソフトは、 IoTデバイス(ネット接続機能がついたデバイス)の家庭と職場への浸透に伴い、決して他人事では済まされなくなった。今や家庭のテレビでさえもハッカーに乗っ取られ、マイニングのデバイスにされてしまうのだ。

マイニング不正ウイルス報告:前年比4000%増し

現在、マイニングの不正ウイルスソフトの感染事例は後を絶たず、今年報告を受けたものだけでも、去年より4000%増しで被害者が出ている。ハッカーは自身の利益ため、インターネット接続ができるあらゆるデバイスにウイルスを広げている。

この件に関して、真っ先に対応を見せたのはApple社であり、同社は9月12日に自身のアプリガイドラインに、悪質なソフトウェアをapp storeに潜ませることを開発者たちに禁じ、さらにその次の日には、Amazon Fire(ネット動画配信サービスをテレビで見るための装置)を経由してテレビを乗っ取ることができる不正ソフトウェアについても厳しく取り締まった。

Amazon Fireを狙う不正ソフト「ADB.Miner」

ADB.Minerと呼ばれるその不正アプリは、現在ではAmazon Fire製品を含む様々なアンドロイドのプラットフォームをターゲットにしている。テレビの感染が一番分かりやすい例であろう。

感染したテレビは不正ソフトによって処理速度をどんどんと吸い取られ、最終的にはほとんど動かなくなる。その症状が起こったとき、おそらく画面上には緑のアンドロイドのマークが現れ、“Test”と表示されるという。

このアプリは“com.google.time.timer.”という名前の“Test”アプリとしてインストールされるが、非公式のソースからでなければ実際に私たちのシステムに侵入することはない。また非公式のソースからインストールするには開発者向けオプションが必要となる。開発者コミュニティサイト「xda-developers」ではその不正ソフトの特徴について詳しく説明している。

ウイルスに感染した際の対処方法

万一この不正ソフトに感染しても、対処するのは至極簡単で、AFTVnewsのページに紹介されている手順のどれかを踏めばよい。最も簡単な方法は、思い切ってシステムを工場出荷時にリセットすることである。データがすべて消えるのは確かに気の毒ではあるが、確実に厄介なウイルスを取り除くことができる。

他にも、上級者向けではあるが、Amazon、app storeからTotal Commanderを起動させるという方法がある。これはたしかに不正ソフトを取り除くことができるが、追跡機能がついているわけではない。

不正ソフトの感染を予防するには

不正ソフトによるさらなる感染を予防するために、“ADB debugging”と“Apps from Unknown Sources”をデバイスのメニューから停止させることをおすすめする。これらの機能は本来であれば停止状態になっているはずなので、変に設定をいじらなければ不正ソフトに感染することはない。

これらの対策に加え、最も確実に不正ソフトの感染を防ぐ方法は、不明なソースからインストールしたソフトウェアがテレビに残っていないか確認することである。

不正ソフトによるマイニングを防ぐことは現時点では非常に難しく、そしてIoTデバイスが日常生活に浸透すればするほど、その難しさはさらに増すことだろう。

冷蔵庫やサーモスタット(自動温度調節器)が地球の裏側にいるハッカーのマイニングに利用されるのは当然と言わんとばかりに、インターネットのプロバイダーでさえも、顧客のパソコンにブラウザベースのマイニングソフトウェアを侵入させるところも見受けられる始末だ。山奥にこもり、電気とは無縁の生活をすることだけが感染を防ぐ唯一の方法であろう。

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