米モンタナ州でマイニングがビッグビジネスに、産業保護に動く米上院議員

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米モンタナ州でマイニングがビッグビジネスに、産業の保護に動く米上院議員

アメリカのモンタナ州にはボナー地区とビュート市に、北米最大級のビットコインマイニング施設を2つ構えている。この2つの施設は、閉鎖が予定されている州の主要発電所コルストリップ(Colstrip)発電所の電力を利用している。

ビットコインのマイニングは、州の経済を一変させる強大なポテンシャルを持っており、上院議員のSteve Daines氏は、この発電所の閉鎖に関して、「金の卵を産むガチョウを殺すことになる」との懸念を示している。

米モンタナ州上院議員、マイニング産業を保護する姿勢

「ビットコインマイナーたちからの電力の需要が増えている一方で、火力発電による安価な電力の供給が減っています。」

これはワシントンDCで開かれた上院エネルギー・天然資源委員会の集会で、米上院議員Steve Daines氏が発した言葉である。「このままでは、ビットコインの生成(マイニング)拡大に支障をきたし、またそれ以上にモンタナ州全体の電力供給とその価格にとっても大きな打撃を与えるでしょう。」

例を挙げると、モンタナ州のビュート市である。この都市にはCrypto Watt LLCマイニングセンターがある。モンタナ州の工業地帯に立地し、コルストリップ火力発電所から64メガワットもの電力を利用しており、州全体で最も同発電所からの電力を必要としている施設である。

Daines氏によると、「ここの発電所は10年もせず閉鎖される予定になっていますが、もし4部門の全発電所が閉鎖されるとなると、それはモンタナ州のマイニング産業の終わりを意味します」とのことだ。

仮想通貨産業に啓発され、州政府がこのような姿勢を見せるのは、決して目新しいものではない。去年の夏あたりからこのような動きは確かにあり、モンタナ州知事はこの時期に、ビジネス成長、雇用創出、職業訓練を掲げ、ビットコインマイニング施設であるProject Spokane社に50万ドル近くの助成金を渡すことを発表していたのだ。

マイニング産業に追い風、ボナー地区の施設は好調

モンタナ州のBullock知事は当時この助成金に関して次のように説明していた。

「ミズ―ラ市は、BSTF基金から雇用創出のために41万6000ドルの寄付金を受け取りました。これはProject Spokaned 合同会社を拡大させ、ボナー地区で新たに65人の雇用を生み出すためのものです。BSTFの基金は、設備、機器、備品、ソフトウェアの購入に使われ、さらに賃金の支払いにも使われています。Project Spokane社はブロックチェーンによるビットコインネットワークのセキュリティ管理を行うデータセンターなのです。」
※BSTF=ビッグスカイ経済開発信託基金

このボナーにあるマイニング施設は現在軌道に乗っており、マイニングリグ(マイニング機器)を12,000から55,000に増やし、演算処理能力をさらに拡大させることが期待されている。このマイニング事業は、政治情勢に加え、自然環境も大きな味方となっている。

ボナーの冷涼な気候はマイニング施設の設置環境としては最適であり、機器を冷却するのにコストがかからず、常に機器をハイパフォーマンスの状態にできるのである。そして言うまでもないが、低コストで安定した電力もこの地域の魅力である。

2018年の2月にも、モンタナ州は新たなマイニング業者の獲得に成功している(参考)。この2年間だけで、マイニング業者たちは様々なコミュニティと数千万ドル規模の契約を交わしている。

そして、Daines氏が懸念するように、モンタナ州の発電所が枯渇し、閉鎖されるようなことがあれば、そのときこそが代替エネルギーの転換に踏み切る岐路であることに気づかされるであろう。

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参考:Bitcoin.com

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