ネム(NEM)カタパルトのテストネット開始!財団技術部門が6月度の活動を報告

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ネム(NEM)財団技術部門アップデート!Catapultのテストネット開始

暗号通貨ネム(NEM)は、2019年3月に財団を再編成し、次世代ブロックチェーンであるカタパルト(Catapult)の開発に力を注いでいる。カタパルトの開発ロードマップを新しく掲げ、順調に開発を進めているようだ。

そんな中、2019年7月9日に、NEM財団技術部による、6月度に行われたアップデート情報が公開されたので確認していく。アップデート情報には、カタパルトのテストネットが開始されたとの情報があり、NEMブロックチェーンへの期待が高まる。ブロックチェーンを使ったサードパーティアプリケーション開発者も注目すべき内容かもしれない。

Elephantアップデートイメージ図
出典:NEM Foundation Technology Department Update – July 2019
(作:Twitterネーム@mahomuncha氏)

6月度発表の主な内容

  • カタパルトのエレファント(Elephant)アップデートがリリース
  • 新アルゴリズムPoS+の実装
  • ソフトウェア開発キット(SDK)の統合
  • 標準化された学習リソースに取り組むべく、ネム・アカデミー(NEM Academy)を立ち上げ
  • カタパルトのパブリックチェーンリリースの移行に関するワーキンググループの開設
  • カタパルトのテストネット開始

新アルゴリズムPoS+の仕組み

カタパルトの最新バージョンであるエレファントアップデートでは、新しいアルゴリズムであるプルーフ・オブ・ステーク・プラス(PoS+)が実装された。一般的なPoSアルゴリズムでは、ブロックチェーン内の次ブロック生成とインセンティブをコインの保有量に基づき、確率的に割り当てる。

PoS+ではPoSが改良され、トランザクションを発生させる行為などのアクティブな活動も重要視され、保有量と活動量に基づいてインセンティブを与える。これにより、たくさんの資産を持つものがより豊かになる不平等性を軽減させるものとなる。

アルゴリズムは以下のように定義し計算される。

重要度スコア計算式
(1 – a)*(S ‘)+ a * || p /(S ‘)*(t *(T’)+ n *(N ‘))||
定数 説明
a 0.05 アクティブスコアのネットワーク全体の貢献度
p 10000 アクティブスコアから段階的にフェーズアウトする定数
t 0.8 取引スコア乗数
n 0.2 ノードスコア乗数

これにより、アクティブスコアとノードスコアの組み合わせは、保有量が低いときに効果があり、保有量が多いと効果がなくなる。単純にコインをステークするだけでなく、アクティブなアカウントにインセンティブが行き渡るような仕組みだ。

また、ソフトウェア開発キットの統合により、カタパルトと互換性のあるSDKが実装された。共同署名された一連の内部トランザクションに対して、複数処理であるアグリゲートトランザクションの完了署名ができる機能も追加されている。

実稼働に向かうカタパルト

NEM財団は、カタパルトのパブリックネットワークリリースと、2019年後半に予定しているカタパルトへの完全移行に焦点を当てるグループを開設した。パブリックネットワークへの移行が影響を与える可能性があることを認識した上で、世界中からのフィードバックを提供し、カタパルトへの円滑な移行をサポートしていく。

さらに、カタパルトへの統合を可能にするためにテストネットを開始した。現在のテストネットでは、プライベートネットワークで機能している。今後、パブリックネットワークのテストネットに移行する方針だ。カタパルトのパブリックチェーン移行のために、取引所やパートナー、クライアントに対して問題点などを説明しているようだ。

アップデート情報を確認すると、開発や周辺環境の構築が進んできていることが分かる。カタパルトは現在動いているNEMブロックチェーンと異なることから、移行時の問題も心配されているが、円滑に移行できるようにサポート体制も強化しているようだ。

また、カタパルトのテストネットが開始されたことは、ブロックチェーンを使ったサードパーティアプリケーション開発者層にとっては、すぐにでも確認したい内容なのではないだろうか。カタパルトでは、新しいアルゴリズムPoS+に加え、カタパルトならではの機能も実装される。新たにブロックチェーンでサービスを提供したいと考えている人は、カタパルトに移行したNEMを視野に入れてみてほしい。

ネム(NEM/XEM)の価格・相場・チャート

参考
NEM Foundation Technology Department Update – July 2019

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