次世代の暗号通貨はより賢く安定した世界へ:Crypto2.0を実現する為の重要トピックとは?

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センタリング

五月雨まくら(@samidare_makura)です。
今回は、次世代の暗号通貨がもたらす世界について考えてみましょう。まずは「Crypto 1.0」という考え方について説明します。

Crypto1.0

暗号通貨の真髄は、特定の中央機関が存在せず、ユーザ(ノード)間における自律的なP2P(Peer to Peer) ネットワークにより、分散・維持される民主的な仕組みです。このような思想を「Crypto1.0」と呼びます。

さらに、ブロックチェーンやマイニング、暗号方式について議論を掘り下げることもできます。同時に、イーサリアムのブロックチェーンが備えるビットコインにはない仕組み、スマートコントラクトの概念も重要です。Crypto1.0の思想は、有志によりほぼ実現されましたが、この枠組みでは解決できない問題が起こるようになりました。これにより、新しく「Crypto2.0」の思想が生まれます。

Crypto2.0

リアリスト(実用主義者)は、新しくトークン、あるいはブロックチェーンをローンチする時には、数々の事柄、つまりSatoshi Nakamotoにより説明されていないこと ~ホワイトリスト、KYC / AML、プライバシー、詐欺、セキュリティ、トランザクションパフォーマンス、ストレージ、スケーラビリティ、レジリエンス、復旧、ユーザサポート、相互運用性~ について、対処しなければならないことを理解しています。

彼らは、サイドチェーンやプライベートブロックチェーン、マスターノードなどの仕組みを利用することで、信頼できる取引所や安全で使いやすいウォレットを設計します。これらは、ビットコインとイーサリアムに対する代替ソリューションとして「Crypto2.0」という考え方を提起しています。Crypto2.0では、次世代の暗号通貨を、より賢く安定したシステムにすることを志向しています。

Crypto2.0を実現する為に欠かせないもの

上述したCrypto2.0を実現するために、2つのトピックを解説したいと思います。

アダプティブ・プロトコル

ブロックチェーンに基づく、プロダクトやサービスが主流になりつつ今、イノベーションの場は「スマートトークン」へと移りつつあります。スマートトークンとは、不確実性やリスク、流動性の欠如といった、市場のネガティブな面に対処する新しい形のトークンの「アダプティブ・プロトコル」です。

このようなプロトコルの「ホメオスタシス(生体恒常性)」を維持するために、色々なタイプのトークンの交換を制御する自己修正プログラムに例えることができます。わかりやすく言えば、トークンが自身の手により恒常的(状態が一定)な安定を保つ仕組みです。

AI (人工知能) プログラム

AIプログラムは、極度に価格変動性が高い条件で、一定の結果を維持するために行動を制御することができます。一般的に、間違いから教訓を学ぶことにより人々や組織は成長できると言いますが、(金融)市場はそれをしません。

そのため、債務不履行や取引先の破産などの損害を幾度となく繰り返すことになります。そしてこれらの被害は、力を持たない一般層に還元されてしまいます。このような市場の悪しき慣習を改革するために、AI プログラムを活用することができます。

より賢く安定した暗号通貨の世界へ向けて

本稿では、まずCrypto1.0 とCrypto2.0について解説しました。前者はSatoshi Nakamotoの思想を実現する重要な枠組みでです。後者は、Crypto1.0では解決できなかったことに対処するため、新しい仕組みを実装した次世代の通貨を生み出す潮流です。

具体的には、アダプティブ・プロトコルとAI (人工知能)プログラムについて、言及しました。そして最後に、これらの技術開発は必ず暗号通貨を「より賢く安定した」ものにするため機能すると期待できます。

以上、五月雨まくらでした。

参考:VentureBeat