分散型取引所プロトコル“0x”の次期メジャーアップデートがDEXエコシステムで可能にすること

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分散型取引所プロトコル“0x”の次期メジャーアップデートがDEXエコシステムで可能にすること

DEXプロトコル0xの次回アップデートがKovanのテストネットにアップ

Ethereum上のDEXプロトコルである0xの次回の大きいアップデートであるVer2が、Kovanテストネットにアップをされました。DEX(分散型取引所)はクラいうアント型サーバーの取引所ではなく、ユーザーが秘密鍵を保持したまアセットの交換をできることが主な利点です。

0xは自体はDEXではなく、そのDEXを作るプロトコルです。
0x上で、サードパーティーがDEXアプリケーション(リレイヤー)を作れるようなものだと考えると理解しやすいかと思います。

現在、0xには開発中のものも含めると30近くのリレイヤーが存在していて、エコシステムも大きく成長をしています。

目立つ動きですと、リレイヤーのParadexは今年、Coinbaseに買収をされました。
また、今年8月には、0xリレイヤーの出来高が常に1位か2位に位置するRadar Relayが、デジタルカレンシーグループなどから$10M調達しました。

今夏中にもメインネットにローンチすることを目指している次期アップデートで追加される機能では、以下が特に重要です。

ERC721サポート

これによって、Non-Fungible Tokenトークンであるゲームアイテム 、例えばCryptoKittiesなどのアセットのDEX構築が容易になります。

WETHの変換を自動でバックエンドで可能に

これまで0xのリレイヤーで取引をするために、ユーザーはETHをWETH(Wrapped ETH)に変換する必要がありました。

これはリレイヤーにトークンの送受信の権利を与えてるために、ERC20にWrappingする必要があり、避けられないプロセスでしたが、UXを毀損している問題がありました。しかし、これをバックエンドで交換できるようにし、UXの改善をします。

FilterコントラクトでKYC可に

次期のアップデートでは、FilterコントラクトでKYCを可能にする機能を実装します。
0xリレイヤーのOceanTradeは、KYCを可能にするDEXですが、そのメリットを、DEXでありながらも機関投資家を受け入れることができることや、Stablecoin(ステーブルコイン)を規制に基づいて扱うことなどとしています。

現在は、テストネットでスマートコントラクト の監査をSoho Token Labsが行なっているステータスです。エコシステムの成長が期待されます。

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