NY州規制当局、2種のステーブルコイン発行を初めて承認

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NY州規制当局、2種のステーブルコイン発行を初めて承認

ステーブルコイン(StableCoin)は、法定通貨やその他仮想通貨の価格をもとにし、仮想通貨の弱点であるボラティリティを受けないといった利点を持つ。代表的なものは米ドルと1対1で価格連動をするテザー(USDT)だが、通貨価格の担保となる、米ドルを保有していないとの疑惑が浮上。9月11日現在も疑惑は完全に払しょくされていない。

こうした中で、新たなステーブルコインが勃興している。そういった動きから、9月10日、新たに2種類のステーブルコインが米ニューヨーク州規制当局から、発行の承認を受けた。

2種のステーブルコインがNY州規制当局より承認

現地時間9月10日、ニューヨーク州金融サービス局(以下:NYDFS)が、米ブロックチェーン関連企業パクソスの『パクソス・スタンダード(Paxos Standard)』、仮想通貨取引所Geminiの『ジェミニ・ドル(Gemini Dollar)』の2種類のステーブルコインの発行を認めたことが明らかになった。両企業ともに、規制当局に認可された初のステーブルコインであることを主張している。

両コインは米国連邦保険公社(FDIC)が保有する米ドル担保にする、ERC20トークンと言われている。Paxos Standardに関してはパクソスが運営する、仮想通貨取引所イットビット(itBit)での利用が可能になるという。

今回の2通貨認可に際して、NYDFSのマリア・T・ヴロ監督は「金融テクノロジー市場のイノベーションに際して、ニューヨーク州は確かな規制を行うとともに、イノベーションを促進することにコミットしている。」とコメントをしている。

ステーブルコインの承認プロセス

今回の承認にあたって、パクソス(Paxos)、ジェミニ(Gemini)両企業は以下のような、基準を満たすことを求められた。

  • マネーロンダリング対策、消費者保護などの要件を満たす
  • 以下のような文言(利用規約)をホームページに記載すること

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※利用規約※
通貨が不正利用された場合、法的執行機関により凍結または没収される可能性がある。対象となった通貨は永久に使用不可能となる。
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加えて、ジェミニが長年、承認に向けて活動を続けてきたこと、パクソスはこれ以前に、ニューヨーク州で信託会社の設立許可を取得、金融資産管理の分野で一部、銀行と同等の権限を獲得。これら信頼を得ていたことが、今回の認可の背景にはあると考えられる。

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参考
Bitcoin.com
Gemini