南アフリカ準備銀行の分散型台帳プロジェクトがシステム実証実験に成功、優れた取り組みとして表彰

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南アフリカ準備銀行の分散型台帳プロジェクトがシステムのテストに成功、優れた取り組みとして表彰

先週シンガポールにて、セントラルバンキング(Central Banking)主催フィンテック・レグテック・グローバルサミットが開催された。サミット内では、Fintech&Regtechグローバルアワードが開催。

その中で南アフリカの中央銀行である南アフリカ準備銀行(SARB)のプロジェクト「KhoKha」が先進的な分散型台帳を利用した取り組みとして表彰された。(FinTech&RegTech Best Distributed Ledger Initiative/最優秀分散型台帳イニシアチブ賞)

Khokhaは大規模な分散型台帳の実証実験プロジェクトだ。銀行にとって、できるだけ現実的な条件下で分散型台帳技術がソリューションとして採用された場合のスケーラビリティ、プライバシー、復元力などを評価するのが一つの目的だ。JPモルガンが提供するイーサリアムをベースとしたネットワーク「クォーラム(Qurum)」を利用。その上に、各銀行がセットアップした独自ノードによる分散型台帳が構築された。

分散型台帳を利用した支払いプラットフォームでは、南アフリカ準備銀行の預金に裏付けされた、自国通貨ランドのトークンをやり取りすることができる。このトークンを使って取引を行うという仕組みだ。

このプロジェクトの最終的な目標は金融インフラの原則に基づいて、分散型台帳技術を利用した取引を成功させることだ。

南アフリカ準備銀行は具体的な数値目標として南アフリカのRTGS(リアルタイムグロス決済)需要に基づいて、取引規模を7万から20万に拡大すること、1日の決済を2時間以内に完了すること、取引の95%は1秒以内に、99%は2秒以内に完了することを設定していた。

テストは成功、99%の取引が2秒以内で完了

テストは2018年2月から14週間実施され、無事成功した。取引は完全にセキュアでプライバシーが保護された環境で行われ、速度、量ともに期待通りの性能を示した。

実験成功に関して、南アフリカ準備銀行は報告書を発表。実験の成功によって現在南アフリカで利用されている決済手段である、RTGSの代わりとして分散型台帳を利用したシステムを採用することはない、としたうえで、より細かい調査や規制やコンプライアンス関連の整備が必要だとしている。

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参考
CCN
Centralbanking
Coindesk