仮想通貨取引総量の69%はビットコイン(BTC)など6種のペアリングによるトークンだった

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仮想通貨取引総量の69%はビットコイン(BTC)など6種のペアリングによるトークンだった

仮想通貨市場では、取引総額の69%がビットコイン(BTC)など主要6通貨の「ペアリング(組み合わせ)」で占められていることがDair社の調査で分かった。

Diar社は、週刊の情報分析レポートを発行しているメディアで、分析の対象はデジタル通貨、資産、決済&規制問題など。同社は、1600以上ある仮想通貨の内、BTC、XRP、ETH、BCH、LTCと別格のUSDTの6つの仮想通貨のペアリングに注目して、Coinmarketcapが提供した2018年6月18日の24時間取引記録を参考にデータを算出した。

取引量の52%はBTC、ETH、XRPなど5つの仮想通貨から

仮想通貨市場は一見活気があると受け取られている。1600余りの仮想通貨が存在し、120億ドルの取引量(6月18日時点)があれば、トークンに対する市場の投機意欲は「ヘルシー」ということになる。

レポートが問題点として指摘しているのは、「取引されている大多数のトークンの流動性はほぼ存在しない」状況であり、「多くのアルトコインの値動きは、ビットコインの上下動にピン留めされている(身動きできない)」と結論付けている。

仮想通貨取引量の52%は、主要5通貨 (BTC, XRP, ETH, BCH, LTC)から生み出され、17%のTether を除き、残る大多数の仮想通貨の取引総額は、31%を占めるだけというのは、フェアな取引と言えるだろうか?

トークンの50%近くが、取引総額にして1万ドル以下というのもいかにもインバランスである。

総取引額の33%を占めるビットコイン(BTC)

さらに詳しく見ていこう。ビットコイン(BTC)のペアリングは、取引総額の3分の1に相当する約33%を占め、取引額は12億ドル(約1300億円)を占めた。イーサリアム(ETH)のペアは12%、次いでビットコインキャッシュ(BCH)のそれが3%、リップル(XRP)とライトコイン(LTC)はそれぞれ2%と続いている。

この数字で分かるように、ここではビットコイン(BTC)など5つの仮想通貨と例外のTether(USDT)を合わせた6つの仮想通貨が、市場全体の取引総額量の69%を占めていることが分かる。そのような少数の仮想通貨は、取引可能なそれ全体のそれの0.36%を構成しているのに過ぎない。

そんな中で注目されるのは、米ドルなど法定通貨に裏打ちされているということで人気のTether(テザー/USDT)のペアが17%を占めたことだ。その他仮想通貨すべて合わせた取引量は、31%であることと比較すれば異常に目立つ。

ダークホースはドルと連動するTether(テザー/USDT)の人気

Tetherの取引量が異常に大きいことについて、レポートは特に触れていない。しかし、Tetherは米ドルと直接連動していることを強調するマーケティングが受けた特異な現象で、例えばTrueUSDも同様な傾向があることで説明できるだろう。Tetherは特に6月1日時点で取引銀行に25億ドル超のドル建て準備金を保有しており、それが投資家の信用を呼び、大商いにつながっているとみられる。

Diar社によると、世界のすべての仮想通貨取引市場(取り扱いはトークン数にして542種)の3分の1で、24時間(6月18日)の取引量が1000米ドルに達しなかった。さらに、アルトコイン市場(同803トークン数)の49.3%では、取引量が1万ドル以下であり、67.3%(同1096トークン数)の取引量でも10万ドル以下だった。

24時間の取引量が100万ドル以上になった仮想通貨は、僅かに全体の15.3%であり、取引量が500万ドル以上になった市場はさらに減って6.3%だった。

(フリージャーナリスト、大手マスコミOB記者:長瀬雄壱)

関連:金融機関20%が2018年度内にも仮想通貨市場に参入との見通し:トムソン・ロイター調査

参考
Bitcoin.com
Diar(1)
Diar(2)