オープンソースの暗号通貨プロジェクトに参加することは緩いスタートアップのようなもの

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Junya Hirano 平野淳也(@junbhirano

オープンソースの暗号通貨プロジェクトのコミュニティは、緩いスタートアップみたいな感覚があります。

緩いスタートアップという表現ですが、各自が好きなだけコインを買って、プロジェクトに何かしらの形で貢献して、好きな時に出たり入ったりできるということで、これは自由参加です。

オープンソースの暗号通貨プロジェクトに参加するということ

通常の会社組織であれば各自が株を好きなだけ買うことも出来ないし、また売ることもできませんが、暗号通貨ではそれが出来ます。

実際に今、日本でもいくつかの暗号通貨のコミュニティができていますが、それぞれのコミュニティに参加している人たちのほとんどは、そのコインの値上がりを動機にしているはずです。

暗号通貨にはそれぞれコミュニティがあり、例えばユーザーを増やすアイディアを提案したり、それを実行したり、新規参入者の理解を深めてもらうためのブログを書いたり、決済に使われるようにお店に働きかけたり、開発者であれば関連のアプリケーションを作ったりなど、出来ることはそれぞれ多くあります。

ビットコインの黎明期にもこういった活動をしていた人たちが多くいて、今のビットコインがあるともいえます。

そういった活動は時に、買い煽りに近しい行為になりかねませんが、正確には、その暗号通貨のエコシステムを整備することに貢献することではないかと思います。

具体的には、実際にユースケースをつくったり、アプリケーションを整備したりすることです。

ユースケースやアプリケーションが生まれれば、そのコインの利用用途が増え、結果的にコインに価値をあがる未来を見据えて行動するということで、その活動は緩いスタートアップのようなものかも知れません。

ちなみに、そういった活動は買い煽りではなく、ファンダメンタルズを伴った価格上昇だと言えます。

色んな人が参加している例は?

日本だとコミュニティが盛り上がっている暗号通貨として、モナコインNEMなどがあります。

NEMに関しては、ソフトウェア自体が一部クローズドソースなどの根本的問題を抱えていますは、コミュニティが成熟されつつあることは、評価されるべき点だと思っています。(クローズドソースについては、度々指摘しているように、ソフトウェアそのものが資産である暗号通貨で、ソースが一部公開されていないのは非常に問題です。)

両者のコミュニティの最近の面白い動きをいくつか紹介します。

モナコインコミュニティでは、最近、秋葉原のラジオ会館でモナコインのCMを放送されました。

これは一人のモナコインホルダーの個人的な取り組みで、1週間の間、モナコインのCMを流した費用は約100万円だったそうです。もちろん費用は持ち出しです。

彼がどれだけのモナコインを保有していたかは分かりませんが、100万円をCMに投資しても、それ以上のモナコインの値上がやコミュニティの広がりを期待できるならば、合理的な行動だったかもしれません。

そのCMによって認知が広まり、またモナコインという特殊な国産暗号通貨を個人がCMを打ったという店でメディアの取材も来ましたし、それをきっかけか定かではありませんが、同時期に決済店舗も少しだけ増えました。

これらはネットワーク効果を生み、モナコインの価値をあげる可能性はあります。

モナコイン黎明期からある同コミュニティを盛り上げるモナコインポータルサイトのMonappyも、同じくモナコイナーの有志によるものです。

同サイトでは、ウォレットの提供や、Askmonaという掲示板、Monacoinを介した売買など一通りのインフラがあります。

NEMのコミュニティでは、最近NEMを応援する人たちが集まるバーが渋谷にできたようで、これもまた同じく有志で行われています。

これらの活動は、それぞれのコインの可能性を広げたり、コミュニティを広げると同時に、それは投資としての合理性も時に裏付けつかもしれません。

そういった意味で、暗号通貨のオープンソースコミュニティへの参加は、各自が好きなだけコインを買って、プロジェクトに何かしらの形で貢献して、好きな時に出たり入ったりできる緩いスタートアップのようなものにも感じられます。

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