サウジアラビアに仮想通貨の解禁求める、ドバイの取引所がイニシアチブ

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サウジアラビアに仮想通貨の解禁求める、ドバイの取引所がイニシアチブ

ドバイの仮想通貨取引所BitOasisが、湾岸協力会議(GCC)諸国の金融市場・サービス規制当局者ら呼び掛けに応えて、湾岸地域で初期段階にある仮想通貨産業の規制上の枠組みを作成するため協力する。

Arabian Businessのウェブサイトが伝えるところによると、この動きの主要な理由は、サウジアラビアが最近、一切の仮想通貨取引を禁止した措置と関連している。目指すのは、合理的な規制の枠組みを作成して、サウジアラビアが仮想通貨禁止措置を解除してもらうことである。

サウジアラビアが8月12日に仮想通貨全面禁止の通達

サウジアラビアは2018年8月12日、サウジアラビア中央銀行の常設委員会を通じて、仮想通貨に投資しないよう個人や企業に警告する声明を出した。その主たる理由は、そのようなデジタル資産への投資は、損失するハイリスクがあり、何らの規制もされていないというもの。

声明は「常設委員会は、デジタル通貨もしくは仮想通貨として知られているものは、政府の監督外のトレーダーによるマイナスの結果あるいはハイリスクであるとの理由から、取引しないよう警告する」と述べている。

常設委員会はサウジアラビア資本市場庁(CMA)、内務省、商業投資省、サウジアラビア通貨庁(SAMA)で構成されている。委員会はその上で、「認可されていない仮想通貨は非合法である。いかなる団体あるいは個人も、それにかかわる行為は許可されない」と警告した。

BitOasisは仮想通貨規制を協議する湾岸諸国会議に全面協力

 
BitOasisは、MENA(中東、北アフリカ地域)で最大のデジタル資産取引所である。同社のオーラ・ダウディン(Ola Doudin)最高経営責任者(CEO)は、サウジアラビアの仮想通貨全面禁止についてニュースウェブサイトArabian Businessにコメントして、「デジタル資産とブロックチェーン技術は現実であり、すでに浸透している。これらは通貨の将来である。この急速成長産業は初期段階にあり、規制問題はこの地域を含めて世界広く現在協議、作成中である」とコメントした。

ダウディン氏は、規制に反対しているのではなく、規制はむしろ仮想通貨産業の正式承認と顧客のリスクを最低限に抑えるため必須であるとの考え方である。同氏によると、BitOasisは必要な規制の枠組みを作成するため、湾岸諸国会議(GCC)の主要な市場の規制について緊密な協議に参加するという。

ダウディン氏は「我々の地域は、より効率的で競争力のあるスマート経済を創り出すことができる新しいテクノロジーを採用するにあたって、全体として進歩的で(対応も)迅速である。規制の枠組みは、今日の世界の現実として デジタル資産の立ち位置を確認するものである」と語った。

仮想通貨取引所BitOasisの発言力は大きく、規制枠組み作りは進みそう

BitOasisは8月16日、「MENA(中東・北アフリカ地域)エコシステムの発展のため、当社はデジタル資産の規制措置を支持する」との見解を正式に示した。その中で同社は、仮想通貨取引を禁止したサウジアラビアの政策によって、最も高い水準で信頼関係を構築するため、包括的な規制の枠組みが必要であることが浮き彫りになったと述べている。

その上で同社は、デジタル資産とブロックチェーン技術は現実であり、その将来を信じているとして、同社の事業が合法かつ規制要件に準じていることを確実にするため、GCCの規制当局と緊密に協力して規制問題に取り組むとしている。

BitOasisは1月30日、Ripple(XRP)の取引を正式に開始して注目を集めた。と言うのも、アラブ首長国連邦(UAE)は、世界第4位の貿易国であり、世界トップクラスの送金業務で知られている。送金金額は年間190億ドル(約2.1兆円)、UAE最大のアブダビ国立銀は、Rippleを送金手段として正式利用を開始している。BitOasisは諸外国の取引所とは違って、MENA諸国で認知され、発言力のある組織としてのポジションを固めている。

(フリージャーナリスト、大手マスコミOB記者:長瀬雄壱)

関連:アラブ首長国連邦(UAE)、初のイスラム法(シャリーア)準拠の仮想通貨取引所を立ち上げ

参考
Cryptovest
Arabianbusiness
BitOasis
Sama

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