2019年3月に「みんなのビットコイン」から「楽天ウォレット」に商号を変え、新サービスを開始するとされていた楽天ウォレットが、4月15日付けで口座登録を開始しました。口座開設は最短即日とされていますが、その手続き手順について、解説します。
目次
楽天ウォレット取扱通貨
BTC(ビットコイン)、ETH(イーサリアム)、BCH(ビットコインキャッシュ)
楽天ウォレット:アカウント開設方法
現在のところ、ブラウザからの手続きのみ対応していますので、その手順を解説していきます。まず、ホームページに飛びますと、右上と画面中央に口座登録のリンクがあります。そのどちらかをクリックしてください。画面中央の画像内にあるリンクは、時間で変わっていくトップ広告内にあるものなので、右上のリンクからがクリックしやすいのではないかと思われます。
口座登録のリンクをクリックすると、画面が変わり、新規申し込みのための確認画面になります。楽天ウォレットの口座開設には、下記2点が必須になります。
- 楽天会員ユーザID
- 楽天銀行の自分名義の口座
ユーザIDについては、楽天市場や楽天カードといったサービスを使用していれば、所有していると思います。そして、楽天銀行の口座が必要な理由として、入出金には口座振替の方法を取るためですね。
また、取引所の手続きではつきものですが、楽天ウォレットの口座開設では本人確認書類の提出を求められません。なぜかと言うと、本人確認書類は、楽天銀行の口座開設手続きの際に提出しなければならないため、口座を持っていれば、本人確認が済んでいるものとみなされています。
それでは、個人情報保護方針の内容を確認の後、「同意して進む」をクリックしましょう。
楽天会員のログイン画面に移ります。既に所持している楽天会員IDとパスワードを入力して、ログインしましょう。
会員データに登録している、名前や住所などの情報を利用することの確認になります。誤りがなければ、「OK」をクリックしましょう。住所などに変更があった場合、口座登録の段階でも修正できますが、楽天会員情報の修正もまとめて行っておきましょう。
楽天ウォレットの口座開設手続きがスタートします。最初に各種交付書類の承認になるのですが、5つの項目のすべてを確認しなければ、次の手順に進めなくなっています。「内容を確認」のボタンをクリックすると、同じウインドウ内に各種交付書類の内容が書かれたポップアップが出てきます。一番下までスクロールすると「閉じる」のボタンがありますので、内容を確認したら、そのボタンを押します。確認が終わった項目は、左側のチェックアイコンが青く表示されます。5つすべてを確認し、全部にチェックがついたら、「承諾して進む」のボタンがクリックできるようになります。クリックして、次に進みましょう。
ここからは個人情報の登録になります。楽天ウォレットのIDとパスワードを設定しましょう。なお、メールアドレスは楽天会員の登録時に使用したものと別のものを使っても構いません。
基本情報を記載していきます。既に楽天会員登録時のデータが記入されていますが、誤りがあった場合は修正しましょう。そして、国籍と外国PEPs(外国政府等において重要な公的地位にある、もしくはあった者、その家族、および実質的支配者がこれらの者である法人)ではないことを確認します。
住所や電話番号、職業、出金先金融機関を記入します。未記入の箇所に入力し、誤りは修正していきましょう。そして、出金先金融機関は楽天銀行のみになっています。支店番号と口座を間違いのないように入力してください。
続いて、内部者取引の確認項目があります。内容は、質問の右側に「?」マークがあるので、そこで確認できます。内部情報を取得できる立場にあるかどうかなのですが、ここで「はい」を選択すると、下部に対象の仮想通貨のチェック欄が出てきます。該当する箇所を選択して、手続きを進められます。一般の方であれば、「いいえ」を選択し、次の項目に進むことになるでしょう。
そして、取引の目的と勤務先の情報を記載します。目的は複数選択できますので、該当箇所にチェックをつけていきましょう。そして、現在の勤め先や、学生の場合は学校名を記入していきます。
収入源や投資経験について、選択して入力します。そして最後に、「ニュースレターの登録」とあるのですが、こちらについては自由項目となっています。希望される場合は、チェックします。これで、個人情報の入力は一通り終了です。「次へ」のボタンをクリックすると、次の画面に進みます。
ここで画面が変わらないときは、どこかの項目に誤りもしくは未記入の箇所があります。例えば、確認用パスワードが一致していないなどが考えられますので、再度見直して、修正が必要な箇所を直していきましょう。
個人情報登録内容の最終確認になります。メールアドレスや氏名に誤りがないか、今一度確認しましょう。問題がなければ、下までスクロールすると出てくる、「申し込む」のボタンをクリックします。
これで申込み手続きが完了です。これで審査が始まるのではなく、楽天銀行の口座振替手続き等を済ませて初めて、審査が開始されます。続いて、楽天銀行の口座振替手続きを行いましょう。
申込みが済むと、マイページに飛びます。画面中央には口座状況と書かれた四角の中に、「楽天銀行に接続」というボタンがあるので、ここをクリックすると口座連携の手続きに進むことができます。
注意点として、オレンジ色の注釈書きの通り、以降の手続きは30分以内に済まさなければいけません。必要な情報は下記となりますので、あらかじめ準備しておきましょう。
- 楽天銀行のログインID・パスワード
- 支店名と口座番号⇒キャッシュカードに記載
- メールで送られてくるワンタイムキーを確認可能の端末
楽天銀行に登録したメールアドレス宛にワンタイムキーが送信されてくるので、スマホのアドレスを登録している場合はその端末を、PCメールの場合はログインなどを済ませ、確認できるようにしておきましょう。
それでは手順の詳細を見ていきます。
「楽天銀行に接続」のリンクボタンをクリックすると、楽天銀行のログイン画面に移動します。楽天銀行に登録したユーザーID・パスワードを入力して、ログインしてください。ログインすると、支店番号と口座番号の入力になります。支店を選択し、口座番号を直接入力してください。
なお、楽天銀行の口座開設をした後、一度もログインせずに仮パスワードの状態のままだと、支店番号等を入力した手続きから先に進むことができずに弾かれてしまいます。その場合は楽天銀行ホームページからログインし、IDとパスワードの本設定を行ってから、楽天ウォレットのマイページより再度連携手続きを行いましょう。
支店と口座番号の入力が終わって「次へ」のリンクを押すと「自動引落設定確認」の画面に移ります。「支払先口座名」が楽天ウォレットとなっているのを確認し、下にスクロールしていくとワンタイムキーの入力欄があります。記載されているステップの通りに手順を進めていきましょう。
まず、ワンタイムキーを発行します。「STEP1」右側の「ワンタイムキーを送信する」という赤いボタンをクリックしてください。すると、楽天銀行に登録したアドレスにワンタイムキーが記載されたメールが送られてきます。
その後、「STEP2」の入力欄に、メール記載のワンタイムキーを打ち込みます。
そして最後に楽天銀行の「暗証番号」を入力します。楽天銀行への最初のログイン時に設定していると思われますが、その番号を入力してください。
全ての手順が済んだら、画面最下部の「実行」ボタンを押して、完了です。
再度楽天ウォレットのマイページにログインすると、口座状況の箇所に「銀行連携完了」と緑色の文字で書かれています。この段階まで進めば、審査が行われているということになります。
メールでは「申込完了のお知らせ」というタイトルで、手続き中との連絡が来ています。時間帯によっては翌日にずれ込むこともありますが、早めの手続きであれば即日開設も可能です。審査が完了すると、同じようにメールでの連絡がありますので、チェックしておきましょう。
さて、口座開設手続きは以上ですが、PCからログインしてみましょう。ログイン後の画面にはこれまでの取引情報一覧が見ることのできる「取引報告書」という項目と、パスワード変更手続きができるリンクの2つがあります。
実は、楽天ウォレットではPCからの取引はできず、全てがアプリ操作から可能になっています。次は、アプリの操作方法を追っていきましょう。
楽天ウォレット:アプリ操作方法
楽天ウォレットのアプリはiOS版とAndroid版の両方がリリースされています。公式ページや口座開設完了メールに記載されているリンクから、もしくはストア検索で見つけてダウンロードをしましょう。
ダウンロード後にアプリを起動すると、ログイン画面が出てきます。ID・パスワードを入力してログインしましょう。なお、画像はiOS版アプリなのですが、ログイン時にTouch IDで入力を省略することもできます。
そして、アプリからも口座開設手続きが可能です。手順についてはPCからの手続きと変わりはありません。
ログインするとまず、二段階認証の設定になります。「Google Authenticator」を使用しての二段階認証になりますので、インストールしていない場合は用意しておきましょう。この設定はスキップすることはできません。
それでは、「設定開始」の青ボタンをタッチして進んでいきます。
画面が切り替わり、「Google Authenticatorを設定する」のボタンが出ています。こちらをタップすると、Google Authenticatorに楽天ウォレット用の項目が自動的に登録されます。そして、楽天ウォレットのアプリに戻ると、画像右側のようにワンタイムパスワードを入力する欄が出ているので、その6マスの中にワンタイムパスワードを入力していきましょう。
正しい数字が入力できたら、「ログイン」のボタンがタッチできるようになります。
初めてのログイン時、交付書面に変更があった場合は、下記画像のような再承諾の画面が出てくることがあります。全てにチェックマークがつかないと進むことはできませんので、各書面をひとつずつ確認していきましょう。書面の名前のところをタップすると、内容が出てきます。一番下までスクロールすると「同意します」ボタンが押せるようになりますので、交付されている書面を全て同様に確認していきましょう。
交付書面の全てにチェックがつくと、「資産状況へ」のボタンが濃い青色になります。ここをタップすると、取引のマイページである資産状況画面になります。この画面がいわゆるウォレット画面になっており、ここから日本円の入出金や仮想通貨の送金手続きなどを取ります。
日本円の入出金について
先ほどの資産状況画面にある「日本円」の欄をタッチします。画面が切り替わり、日本円のウォレット残高画面になりますが、そこに「入金」と「出金」のボタンがそれぞれあります。
入金と出金のどちらも金額を指定する形ですが、入金方法にコンビニ入金などはなく、楽天銀行からの振り替えのみ対応しています。そして、出金については手数料が発生するので注意しましょう。
仮想通貨の売買について
仮想通貨を売買するときは、資産状況画面から、各銘柄の項目をタッチします。例としてビットコイン(BTC)で進んでいきましょう。タッチすると残高確認画面と取引履歴、そして画面下部には売却と購入のボタンが出ています。売買のボタン上にはレートが一緒に表示されているので、確認しやすいですね。
残高画面の右上に、水色の丸で囲まれたギザギザのマークがあるのですが、そちらはチャートへの切り替えボタンになります。そちらをタップすると、チャートがポップアップ形式で出てきます、チャート下部には「1時間」や「1ヶ月」などの表があり、そこでチャートの時間軸を切り替えることができます。現在設定されている時間軸には、それぞれの項目の下に青いバーがついています。チャートで確認しながら売買ができるので、便利ですね。
仮想通貨の送受金について
仮想通貨の送金、もしくは入金を行う際は、先ほどの残高画面右上の2つのアイコンをそれぞれタッチします。右の紙飛行機型アイコンが送金に、左の丸と矢印のアイコンは入金のリンクになります。
送金アイコンを押すと、ビットコインアドレスの入力欄が出てくるので、コピーしたアドレスをここに貼り付けるか、直接入力を行います。仮想通貨のアドレスは非常に長く、アドレス間違いが頻繁に起こることもあるので、基本的にはコピー&ペーストによる入力を行いましょう。
そして、アドレスを入力してから進むと、送金金額の入力と送付先が国内もしくは国外かの確認がされます。国外を選択した場合、その理由を入力することになります。記入後に「次へ」のボタンを押すと、確認画面となり、送金手続きが進められます。
入金の手続きに関しては、入金アイコンを押すと、自分のアドレスとそのQRコードが出てきます。読み取りもしくはコピーをして、利用しましょう。
楽天ウォレットの開設手順・操作まとめ
楽天銀行の口座開設が済んでいれば、即日に登録が完了するというのは、これまでの取引所に比べて、非常にスムーズな手続きになっていると思います。ただ、楽天銀行の口座を持っていない人の場合は、通常の取引所の口座開設と同じ手続き期間になってしまいますが、それでも自社銀行口座との連携がなされているということで、日本円入金時の手数料も節約できたりするのは使いやすくなっているのではないでしょうか?
気になる点としては、PCからの取引ができないという点ではありますが、販売所形式かつアプリが分かりやすい作りとなっているので、トレードではなく普通に売買する分には支障なく使えると思います。これまで仮想通貨に触れてこなかったユーザーなどに優しい作りになっている印象です。