リップル(Ripple)のCTOが辞任、Web業界を革新する新サービス「Coil」を展開へ

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リップル(Ripple)のCTOが辞任、Web業界を革新する新サービス「Coil」を展開へ

リップル(Ripple)の最高技術責任者が辞任を発表

Rippleの最高技術責任者(CTO)で、Interledger Protocolへの投資家であるステファン・トーマス(Stefan Thomas)氏が突然辞任を表明した。そして、トーマス氏は「Coil」と呼ばれる独自のプロジェクトを立ち上げるという。

Coilプロジェクトは、Interledgerを利用するマイクロペイメント(Mycropayments)および革新的なウェブサイト購読サービスを目指す。しかし、同氏はRipple社との関係を完全に断ち切るわけではない。

Coilサービスは、RippleのコアテクノロジーであるInterledger Protocolを利用し、収益化するためXRPトークンを使用する。Interledger Protocolは、異なる通貨や台帳間の垣根を超えて「価値」を送金する共通規格である。

新サービス「Coil」

リップル(Ripple)技術を利用し、全く新しいWebコンテンツサービス構築

トーマス氏は2018年5月14日、Twitter上で「この技術を使って、Coilはコンテンツ制作者を支え、ペイウォール(paywalls)有料サイトはやり過ごし、広告を減らし、より多くの特集記事やコンテンツを開放する初の製品となる。まもなく開業する」とつぶやいた。

同氏はまた、同じTwitter 上で、「XRPとInterledger上でマイクロペイメントアプリを構築する新たなスタートアップ企業“Coil”立ち上げに興奮している。われわれはウェブ向けに新しいビジネスモデルを生み出す!」と宣言した。

Coilはまた、Rippleの投資家でもある2人の有力者クリス・ラーセン、エヴァン・シュワルツ両氏の支援を得て、取締役として迎える。ラーセン氏はRippleの共同創業者、執行会長であり、シュワルツ氏はエンジニアでInterledgerの共同開発者である。2人はCoilを導き、助言する責任を追う。

全く新しい収益化方式「Web Monetization」を導入

トーマス氏の声明文によると、Coilは消費者向けに定額の契約料を基本に供出してもらい、事業費とする。Coilはまた、Interledgerを応用した新しいブラウザAPIである「Web Monetization」を導入する。ユーザーは何もせず、ユーザー側の代表者(例えばネットワークプロバイダー)がユーザーに代わって、サイトの利用料を払う新しい形式の収益化を図る購読サイトを目指す。

マイクロペイメントは、コンテンツを収益化する決して新しいアイディアではない。しかし、オンライン決済は扱いにくく、始める前に破綻するという苦い経験があった。トーマス氏はあきらめず、ユーザーを悩ます収益化する方法の代替案として、このアイディアを再導入することを目指している。

Coilプロジェクトは、広告表示や有料コンテンツ(サイト)あるいはユーザーデータを販売することによって、コンテンツをサポートする代わりにXRPのマイクロペイメントを通じて収益を上げることを目指している。

リップル(Ripple)から力強い財政、技術両面の支援

トーマス氏に言わせれば、Coilは「Itereledgerを利用して、アプリやコンテンツウェブをより活気のあるマーケットにして、すべてのユーザーの貢献(寄与)に報いる」という。Coilは、広告収入に頼らない既存のソーシャルウェブメディアSteemitに似ているが、全く違う点は、これら有料ソーシャルメディアは、質の高いコンテンツを生み出し難く、収益を上げるため再利用された投稿記事にかなり依存してことだ。

トーマス氏はRippleとの関係について、「われわれは幸いにもRippleから力強い財政、技術両面の支援を受けている。Rippleはわれわれ自身と共にリード投資家である」と述べている。トーマス氏とRippleの関係をあれこれ推測することを拒絶する明快な説明だろう。

(フリージャーナリスト、大手マスコミOB記者:長瀬雄壱)

参考
cryptovest
oracletimes