リップル(XRP)の先物取引誕生がビットコイン(BTC)より騒がれなかった理由とは?

6862

リップル(XRP)の先物取引誕生がビットコイン(BTC)より騒がれなかった理由とは?

2017年9月に誕生したスタートアップ企業Ripple Inc.は、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)に次いで時価総額第3位の企業に成長した。しかし、同社が当初から、英国のスタートアップ企業Crypto Facilitiesを通じて、先物取引を続けていることは余り知られていない。

関連:仮想通貨時価総額の一覧(TOP20)

仮想通貨のネット情報メディアCoinDeskは、「Ripple’s XRP Just might be the Next big Crypto Futures market(Ripple(XRP)はまさに次の大取引仮想通貨先物になるかもしれない)」との見出しでいきさつを伝えている。「ビットコイン先物は、盛大なファンファーレとともに取引開始となったが、XRP先物はこれに反してそれほど騒がれなかった」というのはなぜだろうか?

リップルが18ヵ月前誕生の先物取引に本腰入れる

Crypto Facilities社のティモ・シュラエファー最高経営責任者(CEO)は、リップル(XRP)先物について終始口を閉ざしてきたが、最近リップル(XRP)先物を受け入れる兆候が見えてきたと語る。同CEOは「先物取引は順調で、一部の大手マーケットメーカーと提携して、さらに今後の取引計画を練っている」とまで打ち明けた。

同CEOはその上でRippleと提携して、静かにリップル(XRP)先物を英国の金融行動監視機構(FCA)の認可を得て、ビットコイン(BTC)に次ぐ第2の仮想通貨先物を売買する計画を進めてきたという。Cboe(シカゴ・オプション取引所)とCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)グループが2017年12月、初めてビットコイン先物取引を開始したころ、Crypto Facilitiesが所有するリップル(XRP)先物は、月間1420万ドルの取引をしていたのだ。

Cboe初の1限月先物が2018年1月に決済されたとき、リップル(XRP)先物の取引量はほぼ2倍の2460万ドルに達した。その時点でさえ、Crypto Facilitieが抱える投資家を除き、リップル(XRP)先物が取引されていることを知っている人は僅かな数だった。

2018年1~3月にリップル(XRP)先物取引量が大幅増進

状況が変わり始めたのは2018年1月あたりからで、3月にはさらに伸びている。

シュラエファーCEOは「(XRP先物の)流動性は、大いに高まり始めている。1~2月までに取引量が増え、3月には新記録になりそうだ」とコメントしている。同CEOは、マーケットメーカーとなった企業名を明らかにしないが、リップル(XRP)価格に反映されたデータを提供した。

それによると、最初の転機は2017年4月だった。リップル(XRP)先物取引は前月比約3倍の308万ドル、4月には1210万ドルと4倍に達した。リップル(XRP)そのものの価格も4月の0.03ドルから5月中旬には0.34ドルまで跳ね上がった。そして今回は、18年1月にXRP価格が3.53ドルの記録的上昇を見せXRP先物取引量は2460万ドルを記録した。

シュラエファーCEOによると、リップル(XRP)先物取引に登録している投資家の数は2000~3000人とまだ少ないが、先物に投資している人は、Crypto Facilitiesの投資家総数の約30%を占めるという。

金融行動監視機構(FCA)は、ビットコイン(BTC)とともに、リップル(XRP)を先物取引銘柄として承認している。この事情を反映して、Crypto Facilitiesは2017年12月に、ビットコイン(BTC)先物の取引を開始した米国のCMEグループと提携している。リップル(XRP)先物売買の交渉は水面下で続いている。シカゴ・オプション取引所(Cboe)もまた、リップル(XRP)が新たな仮想通貨先物上場銘柄になりうるとしている。リップル(XRP)先物がある日突然、先物取引で注目されるチャンスはかなりありそうだ。

(フリージャーナリスト、大手マスコミOB記者:長瀬雄壱)

参考:CoinDesk